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金田一少年の事件簿R 第2期
シーズン2

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金田一少年の事件簿R 第2期

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『金田一少年の事件簿R 第2期』のエピソード情報

金田一少年の決死行 ファイル1

名探偵の祖父を持つ不動高校2年の金田一一は幼馴染みの七瀬美雪、後輩の佐木竜太、親しい剣持勇警部と一緒に香港のキングドラゴンホテルにやってきた。このホテルではマスクマンと名乗る人物がマジックショーを開催する事になっており、はじめはショーのCMを見て、マスクマンの正体を地獄の傀儡師・高遠遙一ではと疑っていた。はじめがよく知る明智健悟警視もまた、香港に来て高遠の事を調べていた。そんな中、はじめたちはホテルのロビーで、ある事件を捜査中の李白龍刑事と偶然再会し、キングドラゴンホテルに纏わる謎を教えられる。 一方、ホテルの一室では金融ブローカーの松岡修治、宝石商の藤井文香、古美術商の四之宮徹が集まっていた。マスクマンから届いた招待状を眺める松岡、文香、四之宮。3人は18年前のある事件の関係者であった。そんな3人の元に届く謎の箱。訝りながら開けた箱の中、そこには血で書かれた「岩窟王」という文字とともに、18年前の写真、そして3人を驚愕させるあるモノが入っていた。 ホールでは、マスクマンとアシスタントの香胡蝶によるマジックショーを始まっていた。マスクマンは指名したホテルボーイの周龍道を宙に浮かせてみせる。人の心の底に隠れている願望を目覚めさせる超能力催眠術の実演に、観客から拍手が起こる。しかし、はじめはマスクマンの言葉に胡散臭さを感じていた。その様子を見たマスクマンは、はじめを指名する。 結局、マスクマンの超能力催眠術ははじめに効く事はなかった。しかし、終演後、部屋に戻ったはじめはいつもと体調が違うことに気づいていた。秘書室では李やオーナー秘書の南麗晶、フロント支配人の江健一が集まっていた。李はホテルを買い取った謎のオーナー、王が誘拐された事件を捜査していたのだ。そこに、誘拐犯から電話が入る。用意した金を旧館エレベーターホールにいる赤い服の女に渡せ。李たちは赤い服の女を追って旧館の2階へ。しかし、そこで見つけたのは赤い服を着て絶命した文香の姿だった。そして、もう一人。李たちは廊下をふらふら歩く少年。それは放心したはじめだった。 はじめは何も覚えていないと証言。自分の部屋で寝ていたが気が付いたら旧館の廊下に立っていたという。しかし、現場の状況からははじめ以外に犯人は考えられなかった。剣持たちは、一旦はじめを部屋で少し休ませる事に。 しかし、その夜、再び、事件が起こる。

金田一少年の決死行 ファイル2

はじめが明智を刺した!? 巌窟王に呼び出された美雪たちが目撃した衝撃的な光景。はじめは必死で否定するも、李はマスクマンの催眠術によって、はじめの心の底にある殺人の願望が引き出されたと考え、はじめを警察の監視下に置くことに。軟禁されることになったはじめ。そこにかかってくる電話。相手は地獄の傀儡師・高遠遙一だった。高遠は明智を殺害したいという願望が君の中にあったと指摘する。はじめはそんな願望はないと反論するが、、、、、、。 周龍道の協力もあり、なんとかホテルから脱出を果たしたはじめ。何としても、自身の潔白を証明しようとするはじめは、明智の香港での足取りを調べるためある場所に向かう。そこで待っていたのは、ホテルのマジックショーの会場にいたある人物だった。 その頃、松岡と四之宮は18年ぶりに旧日本軍の軍事施設の地下壕に来ていた。壁には見覚えのない穴が空いており、松岡たちは狩谷が復讐のためにここから脱出したのではないかと考える。そこにはじめと周龍道が現れる。明智が昨日来たのはこの地下壕だったのだ。地下壕の中へと入ってみると、そこには長年人が生きていた痕跡とともに、拷問マスクを被らされた何者かの屍蝋があった! 動揺を隠し切れないはじめ。しかし、その時、周龍道の悲鳴が聞こえてくる。はじめが駆けつけると、四之宮が周龍道に襲いかかっていた。はじめが必死に押しのけると、四之宮はそのまま倒れて絶命。 「貴様が四之宮を殺ったのか!文香をやったのも、お前だったんだな?」 松岡は、はじめが旧日本軍のナイフで四之宮を殺したと断定し、はじめにピストルを突きつける。そんな様子を高遠が遠くから眺めており、、、、、、 現場に駆けつけた李は四之宮の遺体と凶器のナイフを発見する。ホテルに戻った李は美雪、佐木、江健一、南麗晶、香胡蝶を集めて状況を説明。李は王と名乗り、このホテルを買い取った大富豪は地下壕の閉じ込められていた岩窟王だと推理する。ホテルを買い取ったのは裏切り者たちに復讐するため。18年前に行方不明になった狩谷周平と10歳の息子、狩谷純。李は純が岩窟王と考えていた。そして、地獄の傀儡師に操られたはじめが岩窟王の代わりに復讐しているのではないかと。はじめを信じたい美雪は必死ではじめの無実を李に訴える。しかし、そこに、四之宮殺害に使用されたナイフからはじめの指紋が検出されたと連絡が入る。

金田一少年の決死行 ファイル3

松岡は、はじめが巌窟王に指示され、文香、四之宮を殺害したと疑い、協力者の周龍道と共にアジトに監禁する。しかし、はじめは機転を利かせ間一髪のところで、松岡を懐柔することに成功。松岡の隙をつき、アジトに残された旧日本軍の隠し財産の金塊が入った金庫を発見し、18年前に起きたあの地下壕での出来事も聞き出す。 松岡が語る真実。18年前、元大学教授の狩谷は旧日本軍の暗号を解読して隠し財産の在り処を知り、10歳の息子の純、教え子の松岡、文香、四之宮、神山を連れて香港にある旧日本軍の地下壕へやって来た。松岡たちは狩谷が金塊を独り占めすると疑い、狩谷と純を生きたまま地下壕に閉じ込めたという。 ところが話し終えた途端、松岡は突然逃げ出してしまう。はじめは周龍道と共にその後を追うが、次にはじめが見つけた時、松岡は銃殺され変わり果てた姿となっていた。 通報を受けた李は松岡殺害の現場を訪れていた。聞けば、目撃者が犯人を撮影していたという。写真を見やる李。そこには、現場でピストルを持ったはじめが写っていた。 一方その頃、はじめは周龍道のアパートに身を隠していた。束の間の休息をとったはじめは、改めて周龍道に礼を言う。そして、いつか日本に遊びに来ないかと誘うのだった。 周龍道が仕事に行った後、はじめは衝撃的な事実を知る。周龍道が残していった日本語新聞。そこに書いてあったのは、明智が死亡したことを告げる記事だった。 はじめは決意を新たに、事件解決の手がかりを求め再び地下壕を訪れる。香港警察の目を盗み、地下壕への侵入を果たしたはじめ。地下壕に残るもの、手製のモリ、古い懐中電灯、火を起こすための道具。岩窟王の所有物をくまなく調べる中で、はじめは一つの結論を導き出す。やはり、ここにはなければならないあるものが欠けている。 事件解決の糸口を掴んだはじめは、その足である場所へ向かう。そこは今回の事件の始まりを告げた舞台、キングドラゴンホテル。全ての謎を解き明かすため、そして巌窟王と高遠との謀略に打ち勝つため、最終対決はもう目の前に迫っていた。

金田一少年の決死行 ファイル4

松岡、文香、四之宮、神山は旧日本軍の金塊を我が物にするため、大学教授だった狩谷とその息子の純を生きたまま地下壕へ閉じ込めた。18年前の事件に端を発した今回の復讐劇は、文香、四之宮、松岡と犠牲者を出す凄惨な連続殺人事件となり、そして真犯人・岩窟王は地獄の傀儡師高遠が考えた巧妙なトリックを使い、はじめをも催眠殺人の犯人に仕立て上げた。 全ての謎を解いたはじめは、江健一、南麗晶、周龍道をキングドラゴンホテルのホールに集め、李や剣持、明智が見守る中、はじめは大きな剣を美雪に突き刺してみせる。騒然となる面々。だが、美雪は無事だった。はじめは自分を犯人に見せかけるために、真犯人が今のマジックと同様のトリックを使ったと説明する。そして、言い放つ。「真犯人、岩窟王はこの中にいる!」 明智が刺された時の一部始終を美雪が振り返る。電話で呼び出され、旧館から窓の外を見ると、向かいの建物にいたはじめが明智の左胸にナイフを刺した。しかし、はじめは疑問を呈する。何故、左胸を刺されたにも関わらず、明智は生きているのかと。それこそが、このトリックを解き明かす鍵であると。 同様に、はじめは文香が殺害された時も同じ原理のトリックが使われたと推理する。誘拐犯からの電話で赤い服の女を追った李は旧館のエレベーターホールへ。そこで李はエレベーターに乗るボーイと赤い服の女を目撃。李は3階でエレベーターに追いつくが、中から出てきたボーイに女は2階で降りたと言われる。そして李は2階に行って赤い服を着て殺害された文香を発見したのだ。 二つの事件から導き出される驚愕のトリック。高遠が周到に作り上げたシナリオ。復讐劇を続けた巌窟王の正体。香港を舞台にした血塗られた凶行、その全てが明らかになる!

血溜之間殺人事件 ファイル1

はじめ、美雪、剣持警部はひょんな事から不動高校と開桜学院の囲碁部の対抗合宿に参加する。対局場は梔子莊の血溜之間。血溜まりとは基盤の裏面にあるへこみの部分の事を言い、対局に口を出した第三者の首をさらした事が血溜の由来だという。不動高校と開桜学院の対抗戦は1対1のイーブンで1日目が終了し、決着は翌日の第3局までもつれ込む。そして、2日目の朝、血溜の言い伝えになぞらえて開桜学院1年の星桂馬が血溜之間で見るも無惨な姿で発見される。容疑者は合宿の参加者に絞られるが…。 不動高校校門前。そこには早朝にもかかわらず、登校している美雪の姿があった。この日は年に一度、不動高校と開桜学院の囲碁対戦合宿が開かれる日。美雪はかつて名門と謳われ、プロ棋士を何人も輩出していたもののここ数年は部員不足に悩まされている囲碁部の窮状を知り、囲碁の経験があるというはじめを助っ人として呼んでいたのだった。 囲碁部部長の小角由香里、囲碁部1年の海峰学とともに美雪が待っていると、はじめがやって来る。だが、詳しく話を聞くと、実ははじめは五目並べと勘違いしており、肝心の囲碁はというと祖父からやり方を教わった程度であった。 顧問の大塚の代わり引率を務めることとなった剣持も合流し、一行は不安を抱えながら開桜学院の面々が乗るマイクロバスで合宿の場を目指す。開桜学院は3年の三ツ石勲、2年の天元花織、1年の星桂馬に加え、顧問の岡目秀策を加えた4人で参加していたが、開桜学院の生徒たちは車中でも殆ど会話がない。聞けば、名門ゆえにお互いのライバル意識がかなり強いらしい。 目的地である梔子莊に到着する一行。対局場は血溜之間。血溜まりとは基盤の裏面にあるへこみの部分の事を指し、対局に口を出した第三者の首をさらした事に由来していた。使用する盤は江戸中期に名工、天海の手で作られ、碁石は黒石が那智黒石、白石が最高級ハマグリに天海の天を刻んだ一点モノだった。 いよいよ対局の時。第1局ははじめと三ツ石。不動高校は第1局を捨て、第2、3局に勝つという目論見だった。しかし、意外にも勝ったのははじめ。予想外の勝利に驚く一同。第2局で、由香里が天元に敗れたものの、はじめの予想外の勝利もあり、対抗戦の決着は明日の海峰と星の対局までもつれ込むこととなる。 夕食時、三ツ石に勝利し一人浮かれ気味のはじめは空気の読めない発言を繰り返し、ひんしゅくを買う。ここでも会話がない開桜学院の面々は、夕食も早々に部屋を辞す。 翌朝、朝食を食べない美雪を除く皆が食堂広間に集まる。だが、星は時間になっても現れない。部屋にもいなかったという。はじめと三ツ石が血溜之間を覗くも、そこに星の姿はなく、不審に感じ皆で手分けして捜す事に。嫌な予感を覚えるはじめ。その直後だった。庭の方から聞こえてきたのは、海峰の驚く声。はじめと剣持が急ぎ庭に向かうと、池の水底には白と黒の碁石で作られた「ホシ血ダマリノ間ニ死ス」というメッセージが!血溜之間へ走るはじめと剣持。そこで二人が見たのは、血溜を鮮血で染め、突っ伏す形で絶命した星の姿だった。

血溜之間殺人事件 ファイル2

はじめ、美雪、剣持はひょんな事から不動高校と開桜学院の囲碁部の対抗合宿に参加していた。合宿2日目の朝、開桜学院1年の星桂馬が血溜の言い伝えになぞらえられ、遺体となって発見された。遺体が置かれた血溜之間ははじめが5分前に覗いた時には変わりなかったため、犯人はこの5分の間に遺体を血溜之間に運んだと考えられた。容疑者は不動高校の囲碁部部長の小角由香里、1年の海峰学、開桜学院囲碁部顧問の岡目秀策、3年の三ツ石勲、2年の天元花織の5人。 三ツ石はこの日、星との対局を控えていた海峰が星に負けるのを恐れて殺害したのではと疑う。はじめと剣持が長い廊下を走っている間に、海峰は庭を通って物置に隠していた遺体を出して血溜之間に置いた。そして、その後、何食わぬ顔で碁石の入った碁笥を持って再び血溜之間に現れた。それなら1分半あれば間に合うはず。だが、海峰は自分は池に沈んでいる碁石を集めた後で合流しているのだから、そんな時間はないと訴える。実際に、はじめが碁石を白黒分けて碁笥に入れ検証してみると、海峰の言う通りで、遺体を運び出す余裕はなさそうだった。 一方の三ツ石は風呂場に行ったら管理人が掃除しており、風呂場の扉の管理人の指紋の上に自分の指紋がついているはずと自らのアリバイを主張。天元もまた自分の部屋に着替えに行き、制服に着替えるのに約3、4分はかかるため、犯行は不可能と訴える。美雪を部屋まで迎えに行った由香里、公衆電話から星の自宅に電話していたと言う岡目の二人も調べてみるとアリバイが確かに成立した。 容疑者5人全員にアリバイが成立する状況。一体、犯人はどんな手を使ったのか? 推理を巡らせるはじめ。そこに、星のズボンの尻ポケットに何十個もの白と黒の碁石が入っていたと報告が入る。碁石は白が52個、黒が36個。星は殺害される前、物置で後ろ手に縛られていた。はじめはこの碁石が星のダイイングメッセージではないかと考え始める。

薔薇十字館殺人事件 ファイル1

全ては地獄の傀儡師・高遠遙一のもとに届いた一通の招待状から始まった。 青い薔薇が添えられた、ローゼンクロイツと名乗る謎の人物からの手紙。そこに記されていたのは、高遠自身も知らなかった異母妹の存在を匂わせる一文と、異母妹の命が惜しければ、薔薇十字館で開かれる世界初の青薔薇の発表会に参加するようにとの衝撃的な内容だった。突然、突きつけられた挑戦状を前に、高遠が取った行動。それは宿敵ともいうべきはじめに協力を持ちかけることだった。 ローゼンクロイツを見つけ出すまで、異母妹を守って欲しい。 仮に、異母妹の無事が確認されたあかつきには、警察に出頭しよう。 数日後、薔薇十字館に向かう車の中には、高遠とともに、はじめと美雪の姿があった。警戒心は強い。しかし、はじめは高遠を信用し、提案に乗ることにしたのだった。美雪もまたそんなはじめが心配となり、同行していた。 世話人の毛利御門の案内され、はじめたちがくぐった薔薇のアーチが開け、見えてきたもの。青薔薇の発表会の舞台、薔薇十字館はひっそりと佇んでいた。 館内へと足を踏み入れたはじめたち。そこには高遠と同じく、ローゼンクロイツに招待されたという薔薇愛好家が集まったいた。写真家の佐久羅京、バイオ・フェス社長の祭沢一心、プリザーブドフラワーアーティストの冬野八重姫、花詠みの歌人の月読ジゼル、薔薇園経営の小金井睦、繊物師の禅田みるく。そして、不動高校生物教諭の白樹紅音。白樹は、先日授業ではじめたちに青い薔薇はまだ作られてないと教えた人物だった。 夜、夕食をとるため、ダイニングルームに集まってくる招待客たち。用意された皿は、クロッシュで蓋がされ、黒薔薇(黒く染めた蓮花:薔薇の品種)と深いピンク色の蕾(美咲:薔薇の品種)が接ぎ木が添えられていた。毛利の祈りが終わり、皆がクロッシュを取った時だった。突然、黒薔薇が爆発したかのように無数に弾け飛ぶ。そして次の瞬間、テーブルの上に現れたもの。それは黒薔薇に覆われ、絶命したある人物の姿だった。

薔薇十字館殺人事件 ファイル2

はじめと美雪は、謎の人物・ローゼンクロイツからの招待を受けた高遠とともに世界初の青薔薇の完成披露が開かれるという薔薇十字館にやってくる。高遠はローゼンクロイツから出席しなければ完成披露に来る予定の異母妹を殺すと脅されており、はじめに妹を守ってもらえないかと協力を仰いだのだった。はじめたち以外の招待客は薔薇に所縁のある者ばかりで、はじめと高遠は彼らの言動からそれぞれが皆後ろ暗い過去を持っているのではないかと感じていた。 そして夕食の時、最初の惨劇が起きる。黒薔薇が添えられたクロッシュを開けた瞬間、皆の前に突然現れた皇翔の遺体。大手生花チェーン社長の皇が一体何故。疑いの目は配膳した世話人、毛利に向けられる。しかし、はじめはダムウェイター(配膳用昇降機)の中で皿がすり替えられた可能性もあり、薔薇が弾け皆の目が一瞬それた隙に、戸板返しによってテーブルの下に貼り付けてあった皇の遺体が現れたと推理する。 このトリックであれば誰しもが可能。つまり、その場にいる全員が容疑者だった。それを聞いた招待客たちは、一斉に館を飛び出す。しかし、逃げ出した先で彼らが見たのは唯一の通り道であるアーチを塞ぐ無数の薔薇だった。何とか薔薇を振り払おうとする薔薇園経営者の小金井。だが、その直後、小金井は震えながら息絶える。薔薇の棘には猛毒が塗られていたのだ。それはローゼンクロイツによって、毒薔薇の檻に閉じ込められてしまったことを意味していた。 翌朝5時半、館内の時計が一斉に鳴り響く。再び届いたローゼンクロイツのメッセージに従い、北の端の円形応接室前に集まる招待客たち。青薔薇のお披露目がついになされるという。だが、応接室は内側から鍵がかかっていた。仕方なくテラスに回り室内を覗き込んだ招待客たちが見たもの、それは床一面に敷き詰められた青薔薇と、白薔薇によって形作られた十字架の上で、胸に杭を突き立て息絶えている祭沢の姿だった。それはまさにキリストが2人の罪人と共に十字架に貼り付けにされたといわれる、ゴルゴダの丘を思わせる光景だった。青薔薇の花言葉は不可能、白薔薇の花言葉は潔白を失い、死を望む。招待客たちは床の青薔薇に踏まれた形跡がなく、さらに窓は全て内側から鍵がかかっていたことから、皇と小金井を殺害した祭沢が自ら命を絶ったのではないかと疑う。しかし、はじめと高遠の二人だけは、この推理にある違和感を覚えていた。

薔薇十字館殺人事件 ファイル3

青い薔薇の発表を理由にローゼンクロイツと名乗る謎の人物によって、薔薇十字館に集められたはじめ、美雪、高遠を含む招待客たち。彼らを待ち受けていたのは薔薇の花言葉に合わせて次々に起こる奇怪な連続殺人だった。 2人の犠牲者が出たことで招待客たちは恐怖に慄き、朝食にも毒が盛られていないかと疑心暗鬼になっていた。だが、高遠は一連の事件は無差別殺人ではないと断言してみせる。全滅させる気があれば、猛毒が塗られた薔薇に囲まれたこの館に火を放てば済むはず。「火」。その言葉に思わず、表情を強張らせる招待客たち。はじめはその様子から招待客たちには「薔薇」以外にも「火」という共通点があるのでは推理を巡らせる。 朝食も済み部屋に戻ろうとしたところで、はじめは高遠を呼び止める。この館に連れてきた理由を改めて問うたはじめに、高遠は言う。ローゼンクロイツの魔手から異母妹を守るためにローゼンクロイツが予期しない手札が欲しかったのだと。そして、父と母を失った自分にとって、ルーツを知る唯一の手がかりが異母妹なのだと。 再びローゼンクロイツから手紙が届いたのは昼前だった。はじめと美雪が受け取ったメッセージには午前11時55分に南端の部屋の外に来るようにとあった。南端の部屋は開かずの間。仕方なく二人が一度玄関ホールから外に出て、薔薇のアーチを慎重に通って南端の部屋を目指すことに。その時だった。突然、南端の部屋内から女性の悲鳴が!一瞬カーテンがめくれた先に見えたのは、禅田みるくの着物。はじめはドアを開けようとするが、やはり鍵がかかっている。はじめは駆け出す。南端の部屋に入るルートは一つだけ。1階ホールにいた白樹、地下ダイニングで何かを待っていた毛利、騒ぎを聞きつけ階段を降りてきた八重姫とジゼルとともに、南端の部屋へ急ぐはじめ。だが、部屋の前に佇む人影に息を飲む。そこにいたのは、高遠! 南端の部屋に足を踏み入れるはじめたち。しかし、すでに手遅れだった。赤い薔薇が散乱するその部屋で、みるくは背中をボウガンの矢で射貫かれ、亡骸となっていた。 「私を射止めて」という赤い薔薇の花言葉になぞらえられた殺人。招待客たちはそれぞれローゼンクロイツからの指示を受け、指定された時間、場所にいたと証言する。アリバイがないのは、地下の南端の部屋の前にいた高遠だけ。招待客たちは高遠こそ、一連の殺人の犯人であるとして、部屋に監禁しようとするが…。

薔薇十字館殺人事件 ファイル4

青い薔薇の発表という名目で薔薇十字館に集められた招待客たち。そこで、彼らを待ち受けていたのは薔薇の花言葉に準えられて起こる奇怪な連続殺人だった。4人目の犠牲者、みるくの遺体発見時の状況から、招待客たちは高遠を一連の事件の犯人と看做し、遊技場に閉じ込める。だが、はじめだけは真犯人は別にいると考えていた。はじめはドア越しに高遠と意見を交わす中で、自分が怪しんでいる人物に高遠も同じく疑惑の目を向けていることを知る。はじめは全ての謎を解き明かし、ローゼンクロイツの正体を暴くと誓うが…。 息を潜めるように静まり返る薔薇十字館に突然鳴り響く火災報知器のベル。慌てふためき、部屋を飛び出す招待客たち。キッチンの方から立ち込める煙!火事!?早く避難しなくては!ところが次の瞬間、聞き覚えのある呑気な声とともに、はじめがキッチンから顔を出して…。 料理の最中で、油に火がついてしまった。ことの顛末を説明し、謝罪してまわるはじめ。だが、この騒動の裏にははじめのある狙いがあった。招待客たちを繋ぐミッシングリンクを掴むため、わざと火災報知器が鳴らし、その反応を窺っていたのだ。疑惑が確信に変わり、はじめはある推測を口にする。それは招待客全員が過去に火災に遭っているのではないかというものだった。はじめの言葉に、顔を曇らせる招待客たち。だがその口は一様に重く、はじめに問いに答える者はいなかった。ただ一人、白樹を除いては。 はじめと美雪を部屋に呼んだ白樹は、二人に2年前に起きたある出来事について静かに語り始める。世界初の完全な青薔薇がお披露目されるはずだった世界薔薇博覧会。その会場となったローズグランドホテルで起きた原因不明の火災。自分はその現場にいた。もしかして、その場にいた人物たちが今回、薔薇十字館に呼び出されたのでは?しかし、仮に他の招待客たちも2年前の火災に関係していたとして、どうやって選ばれたのか?会場には他にも大勢の人がいたはず。決め手を欠き、推理を巡らせるはじめ。と、その時だった。解決の糸口は思わぬところで見つかる。美雪が指摘した白樹のスーツケース。そのケースに結わえられたタグ。そこには白樹と同じ名前の薔薇、紅音の写真が入っていたのだ! 広間にある薔薇図鑑を広げるはじめ。ページを捲りながら、はじめは自分の推理に確信を得ていく。遂にたどり着いた招待客を繋ぐミッシングリンクの正体。同時に、美咲と蓮花という二種類の薔薇が示す重大な意味も知る。残すは、祭沢とみるく殺しのトリックのみ。はじめは全ての謎を明らかにすべく、再び南端の部屋に向かう。

薔薇十字館殺人事件 ファイル5

青い薔薇の発表という名目で薔薇十字館に集められた招待客たち。そこで待ち受けていた奇怪な連続殺人。館の主、ローゼンクロイツの罠にかかり、高遠が犯人に仕立て上げられる中、はじめは集まったメンバーを結ぶ「薔薇」と「火」にまつわるミッシングリンクに辿り着く。そして、ついに全ての謎を解き明かした。薔薇十字館で皇翔、小金井、祭沢、みるくの命を次々に奪った、その真犯人ローゼンクロイツは、花詠みの歌人月読ジゼルだった! 一連の事件には、2年前ローズグランドホテルで起きたある悲劇が深く関わっていた。何百人もの犠牲者を出した未曾有の大火災。今回薔薇十字館に集められた招待客たちは、その日世界初の青薔薇の発表に合わせてこのホテルを訪れ、火災に遭遇していた。そして、招待客たちの名前に含まれている薔薇の品名。はじめはジゼルがホテル火災の当事者でかつ薔薇の名前を持つ人物たちをこの薔薇十字館に集め、さらに、美咲と蓮花という2種の薔薇を巧みにチラつかせることにより、招待客の中からターゲットとなる人物を絞り込んだと推理する。皇の遺体に添えられた美咲と蓮花を見てパニックを起こした小金井。美咲と蓮花が浮かぶ薔薇風呂に入ることができなかった祭沢、みるく、八重姫。この4人こそジゼルが狙う罪人だったのだ。 ただの推測に過ぎないと犯行を否定するジゼル。だが、はじめは続ける。祭沢の遺体を貫き、床深くまで突き刺さっていた杭から導き出される薔薇密室のトリックと、みるく殺害現場に差し込んでいた十字架の影に隠された衝撃的な真実を。 青薔薇に秘められた願い。ジゼルが流した涙の意味。全てが白日のもとに晒された時、地獄の傀儡師・高遠の胸中に巡る思いとは!?

午前4時40分の銃

まだ薄暗い午前4時40分。捜査一課刑事の雪峯美砂が殺害された。現場は雪峯の自宅マンションの寝室で、凶器は雪峯の所持拳銃だった。胸に押し当てる形で撃たれたにも関わらず、争った形跡はないことから、捜査本部は顔見知りによる犯行と断定。剣持によれば、最近まで雪峯と交際していた旅行会社社員の村山智彦の部屋から凶器の拳銃が発見されたため、村山を重要参考人として取り調べを行っているのだが、村山には鉄壁のアリバイがあるという。事件前日、オフだったため、趣味の自転車で1人旅に出た村山だったが、担当していた旅行ツアーで事故が起きたため、急遽真夜中に事故現場の千葉・館山に向かい、午前4時まで対応に追われていた。館山から雪峯の自宅まで40分で移動するのはどう考えても不可能であった。 捜査状況を説明した剣持ははじめに真犯人逮捕に協力してほしいと申し出る。雪峯の新人研修時に指導したことがあった剣持は、なんとしても犯人を上げねばならなかったのだ。 剣持とともに現場となった雪峯のマンションを調べていく中で、はじめは窓の外を見て、向かい側のアパートが半焼している事に驚く。そして、そのアパートの一室にははじめ達を眺めている不気味な男、奥嘉夫の姿が。雪峯が以前逮捕したストーカー犯の奥は雪峯を逆恨みし、出所後にこのアパートに引っ越し、雪峯に色々な嫌がらせをしていたという。 次にはじめと剣持が向かったのは村山のマンション。村山のマンションは雪峯のマンションと目と鼻の先にあり、そこではじめと剣持は村山の恋人の丸谷留奈が警官と揉めているのを目撃する。事件の前日に村山のマンションを訪ねていたらしい丸谷は雪峯には会ったことはないと言い張るが、その言動はどこか怪しいものだった。一方で、はじめは村山の部屋の裏側には私鉄の線路があり、さらに線路に面したトイレの窓から半焼したアパートが見える事に気付き、村山にも会わせて欲しいと剣持に頼む。村山は自らの無実を訴え、帰宅した時に誰かが入った形跡があったと証言。閉めたはずのトイレのドアが開いていたらしく、村山は恋人の丸谷が怪しいと疑っていた。村山をとられたとしつこく丸谷に電話をかけてきたという雪峯を、丸谷がカッとなって殺したのではないか。自分の彼女に罪を着せようとする村山に剣持は激怒する。剣持は雪峯の真面目な一面を知っているが故に村山がどうしても許せなかったのだ。村山智彦、奥嘉夫、丸谷留奈。一体、雪峯殺しの真犯人は誰なのか?はじめは現場の状況と証言からある可能性について考えていた。しかし、それは雪峯を知る剣持にとってあまりに酷な真相だった。

SP明智警部の事件簿

はじめと美雪はあるひったくり事件をきっかけに一人の刑事と出会う。かつて警視庁捜査一課で明智警視の部下だったという小林竜太郎は、はじめと美雪が出会う前の警部だった頃の明智をよく知る人物だった。小林に、警察官になるために生まれたきたような人物と言わしめた若き頃の明智。そして、小林が明智と初めて捜査に臨んだ少年事件。はじめと美雪は小林の語る明智の物語に次第に興味を覚え始める。 その日、小林は書店で万引き行為を働く不良高校生・貴島洋平の姿を目撃した。すぐさま貴島を現行犯で捕まえ、鞄の中身を確認する小林だったが、結局鞄から盗品は見つかることはなく、逆に貴島から名誉毀損で訴えると脅されることに。自分の父親は国会議員の貴島順一。貴島の言葉に小林が一瞬ひるんだ時だった。颯爽と現れる明智。明智は貴島の鞄の中身を一瞥し、貴島のスマホを操作して悪友の山田を呼び出す。そして、山田の鞄を調べるとなんとそこには盗品が。貴島は万引きした後、山田と自分の鞄を交換していたのだ。 万引き事件を無事に解決し署に戻った二人だったが、そこに捜査一課課長から呼び出しがかかる。貴島順一からクレームが来たというのだ。 書店に口止めし、この件から手を引くように命令された小林は捜査一課の方針に納得できず、苛立ちを募らせる。だが、そんな小林に明智は言う。「君には君にしか成し得ない正義がある」と。事情を説明するため再び書店にやって来た二人。しかし、そこで二人は思いがけないことを聞かされる。なんと貴島は一週間前も同様に万引きしようとしていたのだ。もしかして、今回の万引きは未遂に終わった前回の仕返しではないか。鞄をすり替えたのもその工作の一環だった可能性がある。貴島を捕まえて欲しい。何故警察が捕まえることができないのか。 涙ながらに懇願する店長の姿が脳裏から離れない小林は明智に言う。「オレはあの店長さんみたいな被害者のために刑事になりたいと思ったんです」。それは明智の「君にしか成し得ない正義」に対する小林なりの答えだった。 熱き正義の心を胸に、再び立ち上がった明智と小林。しかし、そんな二人を新たな事件が待ち受けていた。

雪鬼伝説殺人事件 ファイル1

はじめと美雪はアルバイトとして働くことになった東北の雪鬼ヶ岳にある開発中のスキー場を訪れていた。「スノーゴブリン・スキーリゾート」と呼ばれているこのスキー場では、モニターとして選ばれた6人の男女を招待して試験営業を実施する予定であり、はじめと美雪はその手伝いをすることになっていた。だが、今ではスキー場となっているこの地は50年前の大晦日、ナタを手にした雪鬼が村人全員を惨殺して食べたという雪鬼伝説が残る場所だった。所詮はネット上に流れる都市伝説の一種だろうと思われた。しかし、2日目の朝、予期せぬ事態が起こる。コテージに宿泊していたはずの招待客の一人が、忽然と姿を消したのだ。足跡もないのにどうやって!?雪鬼伝説を思い起こさずにはいられない謎の失踪事件。一体、何が起こったのか?そして、招待客たちを待ち受ける運命とは?

雪鬼伝説殺人事件 ファイル2

開発中のスキー場にモニターとして集められたはじめ達。この地は50年前の大晦日に、雪鬼が村人全員を惨殺して食べたという雪鬼伝説が残る場所だった。二日目、招待客の雲沢がコテージから消える謎の失踪事件が発生。雲沢のコテージの周辺には足跡がなく、それは消えた村人達の足跡が全く残っていなかったという雪鬼伝説と酷似していた。同時にスキー板や無線機がなくなり、リフトも操作不能になったため、はじめ達は、雪深いこの場所に閉じ込められてしまう。 はじめはある違和感を覚えていた。今回の失踪と雪鬼伝説の話があまりに似過ぎてはいないか。ここで起きる事件に見立てるため、はじめは誰かが意図的に雪鬼の噂をネットに流した可能性があると考えていた。一方で招待客の一人、鯖木はまるでこの状況を楽しむかのように、リゾート開発の責任者であるうぇぶすれっどのCEO月見里に纏わる黒い噂を口にする。思わず取り乱した月見里の様子に満足した鯖木はネットが繋がる場所に戻ったら失踪事件のネタを書き込むと言い放つ。だが、結局鯖木はその目的を達することは出来なかった。証拠写真として雲沢のコテージを撮影する鯖木の背後に迫る影。異変に気付き、振り向いた鯖木の目に飛び込んできたのは、ナタを振りかざす雪鬼の姿だった。 コテージでは、夕食の準備が進んでいた。そこに突然、ガラスが割れ、血まみれのナタが飛び込んでくる。恐れ慄く一同。一体誰がこんなことを。一同はその場に鯖木がいないことを気付く。黒木によれば、鯖木は夕食の連絡時にも電話に出なかったという。行方をくらました鯖木の捜索を続ける中、はじめ達は勝手口に血痕を発見する。血は点々と山小屋の方へと続いていた。かつて遭難者の遺体を安置するために使われていたという山小屋。はじめ達はそこで棺桶の中で血まみれの状態となった鯖木の姿を見つける。 斧寺はナタが投げ込まれた時は全員揃っていたのだから、やはり雪鬼の仕業ではないかと指摘する。だが、それを月見里が否定する。あの場に鯖木はいなかったではないか。鯖木であればナタを放り込むことが出来た。鯖木を憎む月見里は先ほどの遺体は偽装だった可能性があると言い出し、はじめは月見里達と共に再び鯖木の遺体をもう一度確認する事に。 月見里と黒木が棚に戻されていた棺桶を開く。そこに鯖木の姿はなかった。 鯖木と雲沢がグルとなって雪鬼伝説を利用して悪質な嫌がらせを起こした。一見理屈が通っているように月見里の推理。だが、釈然としないはじめは改めて、美雪と共に再び事件について調べ始める。そして、この雪鬼伝説に潜む驚くべき事実に辿り着く。

雪鬼伝説殺人事件 ファイル3

開発中のスキーリゾート地で起きた招待客達の謎の失踪事件。真犯人の動機を掴むため、被害者である鯖木のノートPCを調べていたはじめと美雪は、鯖木が誹謗中傷した人や“炎上”させた店の記録ファイルを発見する。このスキー場のイメージガールに決まっていた新人アイドル、雪原さやか自殺の記事との関連を疑うはじめは、鯖木の中傷が雪原自殺の引き金になったのでは考える一方で、忽然と姿を消した雲沢が雪原と同じ高校だった事も突き止める。はじめはこのアイドルの自殺が2つの事件を繋げるカギと睨むが…。 美雪は鯖木のノートPCを自分のコテージに持ち帰り、雪原について徹底的に調べる事に。ところが、ここで思わぬ事件が起こる。雪鬼に扮した何者かが美雪を襲ったのだ。間一髪逃げ出した美雪だったが、雪鬼の手によって鯖木のノートPCは粉々に破壊されてしまう。真犯人が見られたくない何かがノートPCに残っていたのではと気づいたはじめは美雪を伴い、改めて鯖木の遺体が発見された山小屋を調べる。すると、棚に置いた棺桶の蓋は棚の天井に引っかかり、開ける事ができないことが分かる。つまり、鯖木が自力で棺桶から出る事は不可能だったのだ。やはり遺体は本物だったと確信したはじめは、ついに真犯人が棺桶から遺体を消したトリックの謎を解き明かす。残る謎は真犯人が雲沢を消したトリックのみ。手がかりを求め、再び雲沢の部屋にやって来たはじめと美雪。そこで、美雪はこの部屋の違和感を口にする。入浴した形跡があるのにドライヤーが未使用なのは何故なのか。仮に乾かさずに寝るとしても、普通は枕にタオルを敷くはずではないか。頭を悩ますはじめに対して、美雪は撮影しておいた鯖木のノートPCに保存されていた画像を見せる。それはアイドルとして活躍する以前に、雪原がイジめられていたことを示す写真だった。そして、その内の1枚がはじめにさらなる衝撃を与える。そこには、スキー部の部室で、イジメられている雪平の姿が映っていた。雲沢はスキー初心者だったはず。この画像は雲沢以外のスキー経験者が撮ったものかもしれない。だとすれば、真犯人がその人物を襲う可能性は十分考えられる。 雪が止んだこともあり、はじめと美雪はリフト小屋の壊された操作盤を修理し、無線がある山頂に向かう。更なる惨劇を防ぐためにも一刻も早く、外部との連絡がとろうとする二人。しかし、辿り着いた山頂で見たのは完全に壊され、使い物にならなくなっていた無線だった。意気消沈でロッジに引き返そうとするはじめだったが、偶然目にしたスキー場の光景に衝撃を受ける。雲沢が消えた驚天動地のトリックがついに明かされる!

雪鬼伝説殺人事件 ファイル4

雪鬼が村人全員を惨殺して食べたという雪鬼伝説が残るいわくつきの場所で、招待客の雲沢の失踪事件、鯖木の殺害事件が次々と発生する。当初、雲沢と鯖木による自作自演と思われた一連の事件だが、はじめは美雪とともに調べを進めていく中で、ある人物による雪鬼伝説に擬えた巧妙な連続殺人ではないかと疑い始める。足跡もなく忽然と姿を消した雲沢、そして棺桶から鯖木の遺体を消えたトリック。雪鬼伝説に潜む驚愕の真相に辿り着いたはじめは「謎はすべて解けた!」と言い放つ。 椿原のコテージにある人物がやってくる。椿原が背を向けると、徐にバッグの中から取り出した雪鬼の面をつけ、椿原に襲いかかる。だが、これを物陰に潜んでいたはじめが体当たりして阻止する。男性数名で雪鬼を取り押さえたところに、美雪、文芽、斧寺も現れる。はじめは真犯人の雪鬼が椿原を襲うと推理して張り込んでいたのだ。今回の事件は2年前に自殺した新人アイドル、雪原さやかの恨みを晴らすための復讐劇だった。はじめのその言葉を聞き、椿原の顔色が変わる。椿原も、雪原や雲沢と同じ中学の出身で、スキー部の先輩だった椿原は雪原を苛めており、さらにその時の写真をネットに上げていたのだ。 はじめは一連の事件の真相を一つずつ暴いていく。皆が集まる中、突然外から血まみれのナタが投げ込まれたトリックはシーソー状に設置した板の片方にナタを置き、部屋の暖房を強める事で溶けた屋根の雪を落とし、その反動でナタが部屋に飛ぶという仕組みだった。鯖木の遺体が棺桶から消えたトリックでは二重底の棺桶が使用されていて、横倒して開けると側面にあった板が底板になり代わり、中身が見えなくなっていた。 緻密に重ねられた犯行の数々。だが、真犯人はある致命的なミスを犯していた。鯖木のノートPCを調べている美雪を真犯人が襲撃した際のある言動。そのミスから真犯人の正体を見破ったというはじめは取り押さえた雪鬼の面に手をかけ、一気に剥ぎ取る。

女医の奇妙な企み

真夜中の大病院。寝静まった院内に、患者を乗せたステレッチャーの音が聞こえて来る。こんな遅くに一体誰?疑問に思った看護師が声をかけると、柏木の顔が浮かび上がる。今夜は非番だったものの、身寄りのない205号室の患者が気になり様子を見に来た。だが、すでに手の施しようがなかったため、こうして霊安室に運んでいる。その説明を聞いた看護師は代わりに自分が霊安室まで運ぶと申し出るが、これを柏木は断る。柏木にはこの患者を自分自身で運ばねばならない特別な事情があったのだ。ストレッチャーを押し、柏木が向かった先。そこは霊安室ではなく、地下駐車場だった。患者を乗せた車が急発進する。全ては、予定通りに行くはずだった。 はじめと剣持警部は救急病院にいた。捜査の手伝いのため夜中に引っ張り出されたはじめは、帰りの車の事故が原因でケガを負っていた。剣持にはじめが抗議している時だった。急患がストレッチャーで運ばれてくる。患者の側には柏木の姿。 昨日から仕事で留守にしていて、帰宅したら夫が玄関に倒れていた。柏木は看護師にそう説明する。しかし、その言葉を耳にしたはじめは、患者の状況に違和感を覚える。ネクタイの締め方、使い込まれたベルトの穴、長すぎるズボンの裾。柏木によれば右利きだという夫だが、何故がネクタイの結び目は逆だった。ベルトには随分と余裕があり、ズボンの裾には引きずった痕跡はない。 柏木の様子がおかしいと感じたはじめは、それとなく探りを入れていく。そして、一つの可能性に辿り着く。柏木が夫と言い張るこの男性は、もしかしたら全くの別人ではないだろうか?だが、わざわざそんなことをする理由がどこにある?推理を巡らし、真実の先で知る女医・柏木の裏の顔。有名病院に勤め、美人と持て囃された女医が欺きたかったもの。巧妙かつ大胆な企みをはじめが暴き出す。

消えた金メダルの謎

元重量挙げの金メダリストである鮫島が経営するジムに届いた怪盗紳士からの予告状。はじめと美雪は、怪盗紳士が狙う鮫島の金メダルを守る為、「GLORY SAMEJIMA GYM」を訪れていた。 鮫島の金メダルはジムにとっても大事なシンボルであり、盗難を恐れて2階のスタジオのガラスケースに厳重に保管されていた。スタジオは防音のため、扉も厚く頑丈で、1つしかない窓の外は警官が警備されていて、剣持は怪盗紳士であっても手出しできないと自信を覗かせる。 だが、そこに予期せぬ人物が現れる。今北新聞の記者、亀井保が鮫島を訪ねてきたのだ。どこからか怪盗紳士の予告状を嗅ぎつけた様子の亀井。鮫島は仕方なしに亀井をスタジオへと通す。一方のはじめたちは予告時間まで余裕があることからフロア内を見て回るが、何故かインストラクターの若杉に触発された剣持がジムのマシンで若杉と対決することに。と、そこに亀井と一緒にいたはずの鮫島が現れる。亀井を一人スタジオに残して来たと言う鮫島を、はじめは不用心ではと訝るが、総務の鮎川に外から見張らせているから大丈夫だろうと鮫島は笑ってみせる。しかし、鮫島が最新式バイクマシンをはじめたちに紹介してみせている時、事件が起こる。 突然、響く何かが叩き割られた音。音の先はスタジオの方向から。急ぎスタジオを目指したはじめたちの目に飛び込んできたもの。それは金メダルを奪われ無残に割られたガラスケースと、鈍器で殴られ息絶えた亀井の遺体だった。 怪盗紳士に出し抜かれ、さらに被害者まで出してしまったことに怒りを抑えきれない剣持。一方、鮫島は金メダルを盗まれたものの、オーナーとして気丈に振舞っていた。剣持は鮎川と若杉が見張っていたスタジオにどう怪盗紳士が入ったかを考えていた。ところが、はじめの脳裏には全く別の光景が浮かんでいた。亀井の頭部に打ち付けられ、ガラスケースを破るために使用されたバーベル。生々しい鮮血が残るそのバーベルには何故かプレートの内側にも血痕があったのだ。また、ドア越しにスタジオ内の亀井を見張っていたという鮎川の証言にも怪しい点があった。ガラスに映った亀井は後ろ姿ではあったものの、何かを一生懸命書き込んでいたという。しかし、亀井のメモにはその痕跡は全くなかったのだ。はじめは、これら不可解な状況からあることを驚くべき推理を導き出す。名門ジムで起こった金メダル消失事件、そして新聞記者殺害事件の真相とは一体!?

狐火流し殺人事件 ファイル1

部屋の整理をしているはじめに届いた一通の電報。それは、かつてのカブスカウト仲間の他界を知らせるものだった。6年前、風邪を引いた美雪は不参加だったが、はじめは白狐村で行われたカブスカウトのキャンプに参加していた。その内の一人、月江茉莉香が亡くなったというのだ。はじめは美雪を連れ立って、6年ぶりに思い出の地、白狐村を訪れる。そしてそこで、カブスカウトの最中に一緒に遭難し、「遭難10人組」と呼ばれた当時の仲間たちと再会する。桃瀬心平、蝉沢忍、緋森美咲、鐘本あかり、梨村亮、神小路陸、乾光太郎、霧谷凛。凛は父親が茉莉香の母と再婚しており、ここ白狐村でともに暮らしていた。だが、そんな凛の口から茉莉香の死に纏わる驚くべき事実が語られる。茉莉香は2ヶ月前に亡くなっており、しかも病死や事故死ではなく何者かによって殺されていたのだ。裸に白い布をまとい、白狐のお面を被らされ、土蔵の中遺体となって発見された茉莉香。白狐に見立てられたその姿に村は祟りだと騒然となったが、いまだに犯人は捕まっていなかった。そこへ来ての今回の電報。はじめは嫌な予感を覚えるが、その日の夜行われる狐火流しの話を聞き、皆で茉莉香の供養をしようと決める。凛は茉莉香の代わりに白狐様への嫁入りする花嫁役を務めることになっていたので、はじめたちは凛の分も狐火を流すことにするのだが…。 夜、はじめは美雪、心平、美咲、陸と灯籠の流し場へ向かっていた。途中、はじめたちは白狐神社にいる凛の元へ立ち寄る。花嫁役は話すことは出来ないが、白狐の面をつけた凛ははじめたちに向かって小さく手を振ってみせた。はじめたちはその後、灯籠の流し場であかり、亮、忍と合流。光太郎は姿を現さなかったものの、はじめたちは先に灯籠を川に流して黙祷することに。この時は、誰も気づいていなかった。茉莉香の死を悼み、手を合わせているこの中に、茉莉香を殺した真犯人がいるということに。 事件が起きたのははじめたちが凛の家に帰ろうとした時だった。川面の遠くから並んで流れてきた2つ灯篭。そして、灯籠の後ろに結わえられたゴムボート。不審に思い、ボートに駆けつけたはじめたちが見たもの。それは白狐の面を被らされ、息絶えた光太郎の亡骸だった。

狐火流し殺人事件 ファイル2

6年前のカブスカウト仲間との再会を果たしたはじめと美雪。しかし、思い出の地白狐村で2人はかつての仲間たちの凄惨な死に直面する。2ヶ月前、狐の嫁入りに見立てて殺害された茉莉香。そして、茉莉香を悼み、狐火流しという村の習わしに参加した最中に殺された光太郎。遺体となって見つかった光太郎が6年前のキャンプでヘビに噛まれたあかりを乗せ、川下りした時に使用したボートに乗せられていたことから、はじめは茉莉香と光太郎を殺害した犯人は6年前の遭難事件に関わっている人物と推理する。そして、灯籠2つのロウソクの燃え具合を調べることで、犯人が川のどの辺りからボートを流したかを推測する。実験の結果、450メートル上流にある釣り場から流されたと判断したはじめたちはそこで使用済みのマッチとともに、光太郎の携帯電話を発見する。犯人がこの釣り場からボートを流した可能性が高い。しかし、流し場から釣り場まではどんなに急いでも8分はかかってしまう。遺体をボートに乗せ、灯籠を流す時間を考えると、往復20分は必要であり、トイレに行ったり食べ物を買いに出かけた者も流し場を離れたのは4、5分程度だったことから、カブスカウトのメンバーの犯行は不可能かと思われた。 だが、はじめはメンバーの中で一人だけ光太郎を殺害できた者がいることに思い当たる。白狐様の花嫁役として狐火流しに参加せず白狐神社にいた凛にはアリバイがないのではないか。はじめはあかりと陸を連れて凛のいる白狐神社に向かうことに。そして、その途中で6年前遭難した時に何か今回の事件に繋がるようなことがなかったか問いかける。当時のことを振り返る陸とあかり。あの時、あかりが蛇に噛まれたため、はじめと陸は一刻も早く治療するために、危険を承知でボートに乗り川下りをした。記憶を遡り、皆のスニーカーの靴紐でペットボトルを繋げて救命胴衣を作ったことを語る二人だったが、結局今回の事件に結びつくような出来事には思い至らなかった。 白狐神社に到着したはじめたち。はじめは狐の面をつけて座る花嫁姿の凛に声をかける。だが、凛は何度問いかけても反応しなかった。不審に思ったはじめが凛を揺り動かした時だった。凛はその場に倒れこむ。狐の面が外れたその顔はすでに生気を失っていた。凛もまた何者かによって殺されていたのだった。 凛は延髄を何かで刺され、ほぼ即死の状態だった。はじめたちが白狐稲荷に立ち寄った時には生きていたはず。となれば、流し場にいた仲間たちにはアリバイが成立する。動機。トリック。一連の事件、謎は深まるばかりだった。だが、はじめの胸には一つの思いが広がっていた。茉莉香、光太郎、そして凛を殺した犯人は必ず見つけ出さなければならない。例え、その人物がかつて共に笑いあった仲間であったとしても。

狐火流し殺人事件 ファイル3

小学生の時のカブスカウト仲間、月江茉莉香の訃報を知り、はじめと美雪は茉莉香の実家がある白狐村でかつてのカブスカウトの仲間達と久しぶりの再会を果たした。ところが、その夜催された狐火流しという村の習わしの最中に同じくカブスカウト仲間だった光太郎と凛が次々と殺害される事件が発生する。殺害時の状況から犯人はカブスカウトの仲間の中にいる可能性が高く、はじめは「真犯人は必ず見つけ出す」と誓うが…。 夜が明け、はじめは茉莉香の狐火を流した現場を訪れていた。光太郎殺害時のアリバイを思案するはじめは、川の淀みに浮いているサッカーボールに目を止める。それは昨日、蹴りそこねて田んぼに飛んでいったサッカーボールだった。はじめは川沿いの土手を登って、田んぼの位置を確認。土手の向こう側にはサッカーをやった空き地、その向こうには水の張っていない田んぼがあった。あぜ道を歩きながら、はじめは水路の途中にある水門に注目する。上流から田んぼに入れた水はこの水門から抜けて、川に流れる仕組みになっていた。流し場から往復しても5分かからない距離。はじめは犯人が光太郎の遺体を狐火流しに見立てて流した事、ロウソクが2本だった事にも意味があったことに気付く。 残る謎は凛殺害時のアリバイと、茉莉香が狐の嫁入りに見立てられた殺害された理由。はじめは剣持警部に電話し、あることを調べて欲しいと留守電に残し、自らは再び手がかりを探すため白狐稲荷へと向かう。たくさんの狐の面が飾られていた白狐稲荷だったが、美雪の放ったある一言が事件解決の糸口となる。床が中途半端に掃除されているのは何故なのか。一見するときれいに掃除されているようだが、隅にはホコリが溜まっていた。聞けば、中まで掃除するのは大晦日だけらしく、それを聞いたはじめの頭にある推理が閃く。茉莉香が狐の嫁入りに見立てて殺害されたことにはやはり理由があったのだ。そして、はじめは光が差し込む障子戸からずっと頭に引っかかっていた違和感の正体を知る。凛を殺害した時のトリックを見破ったはじめ。とその時、はじめのスマホに剣持からメールが届く。はじめは剣持に調べてもらった事を確認した後、茉莉香の家の土蔵を調べ、ある物を発見する。全てのピースは繋がった。6年前、互いに笑い合った夏の思い出を胸に、はじめが目指した場所とは…。

狐火流し殺人事件 ファイル4

白狐村を舞台にかつてのカブスカウト仲間の茉莉香、光太郎、凛が次々と犠牲になった今回の連続殺人。白狐の祟りかと思われた事件を解くカギは6年前のキャンプ中に起きた遭難事件に隠されていた。全ての謎を解いたはじめは灯籠を手に、流し場に犯人を呼び出す。姿を現したのは同じくカブスカウト仲間だった神小路陸。はじめは命を落とした茉莉香、光太郎、凛、そして陸がよく知る人物のために狐火流しをやると告げ、事件の真相を1つ1つ解き明かしていく。 2ヶ月前に茉莉香が殺害された事件。陸と茉莉香が白狐稲荷で会っていたと推理するはじめは、茉莉香殺害時に陸も怪我を負ったと考えていた。その際、自分の返り血が茉莉香の服に付着してしまったため、遺体を狐の嫁入りに見立てて服を持ち去ったのではないか。社の床が一部を除き綺麗になっていたのは、飛び散った血を服で拭い取ったためで、茉莉香の遺体を土蔵に運び込んだ時にそこにあった電話が通じていることに気づき、さらなる完全犯罪を思いついた。皆に届いた電報が土蔵の電話から注文されていたと語るはじめは、陸がカブスカウト仲間を白狐村に集めた2つの理由も説明する。1つは仲間に紛れて自分も電報で呼ばれた1人と印象づけるため。そして、もう1つはターゲットの光太郎を呼び寄せるため。 次に、はじめは陸が5分もかからずに光太郎の遺体を川に流し、流し場に戻ってきたアリバイトリックの真実を口にする。陸が遺体を流したのは上流の釣り場からではなく、流し場から2分とかからない田んぼの用水路だった。ゴムボートを水が張った田んぼの用水路に浮かべ、灯籠に火をつけて下流の水門を開いた。灯籠のロウソクの燃え具合を調整したのには釣り場から流したと思わせる目的があり、大事なアリバイを確保するためにも、念のためロウソクを2本準備したのだ。 はじめの推理に対し、それは誰でもできると声を荒げる陸。だが、はじめは核心を突くように凛殺害時に陸が仕組んだ巧妙なアリバイトリックを暴き出す。昨夜、狐火流しに一緒に向かったはじめ、美雪、心平、美咲、陸の5人。はじめは陸が白狐稲荷に着く直前に暗がりに乗じて4人から離れ、先回りして凛の所へ向かったと考えていた。凛をあらかじめ殺害していた陸は、神社に潜り込み凛が生きていると思わせるため、背後から二人羽織のようにして、はじめたちに手を振ってみせたのだ。さらにはじめは陸が犯人だと思い至るキッカケとなった陸の言葉とともに、逃れられない決定的な証拠を指摘する。 陸を凶行に駆り立てた驚愕の理由とは!?そして、陸の告白を聞いたはじめの胸に去来するものとは!? 狐火流し殺人事件、ついに終局を迎える!

『金田一少年の事件簿R 第2期』に投稿された感想・評価

金田一最後の戦い‼︎
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『金田一少年の事件簿R 第2期』の別シーズン