このレビューはネタバレを含みます
全11話。
政府に好き勝手利用されてきた男の子たちが命を張って復讐する話。
即切りしてる人も見受けられるけど、スピンクスチームがいろいろと謎を仕掛けていってるのは純粋にワクワクしたし、ギリシャ神話の勉強になるなぁと思いながら観てた。最後の展開、普通に喪失感で若干情グチャになるので非常にオススメ(?)
ヒロインのリサがちょっとムカつくという意見もわからんでもない。ツエルブが後悔してた言葉がまさにというか、この子が余計なことをしなければ…というシーンが多々あるので、それにイライラする人は絶対出る。
ただ、リサが役割を完璧にこなすのもアニメ特有のご都合主義ではあると思うので、このヤキモキする気持ちを含めて作品として楽しむべきなんだなと納得しました(オタクの鑑)
だってまだこの子たち17歳なんだもの……完璧を求めるなんて酷だわよ!!
根本的な善悪の考え方はナインもツエルブもきっと同じだけど、喜怒哀楽を素直に表に出しているツエルブの方が不安定な印象だった。相手の喜怒哀楽が見えないのが不安なので、自分が先に開示している…的な?
居場所がないリサにいち早く共感したのはツエルブだったし、明確な描写はなかったけど絶対リサのこと好きになってたよなって思った。ただそれを恋心と言っていいのかという……「俺だけがこの子を助けてあげられる」という同情かもしんないよね。
かわいそうな境遇で生まれ、かわいそうな境遇で生きてきて、人並みの幸せを知らないまま死んでいったの普通にツラ案件でした。
ちなみにテロル=テロのドイツ語らしい。鑑賞後のなんとも言えない余韻(=残響)がテロとなってわたしを襲ってるということなんだろうか。おあとがよろしいようで。