※原作既読
放送開始から約6年、物語の完結までを描いた第3期。
大筋は原作通りだが、映像化に当たって原作の魅力がより伝わるよう補完要素を加えた作りになっている。セリフには出ないさり気なさが光る。
そして線の少ないキャラクターデザインを活かした縦横無尽なアクション描写が見所。
ただ、総合的に見ると映像面では第2期に軍配が上がる。他作品と比較すれば十分良い部類なのだが、本シリーズとして期待するとやや肩透かしだったのが正直なところ(特に第9話以降)。それでも物語の締めとなる最終話は霊幻の全力疾走やラストカットのモブのフリッカー笑いなど、見所が多かったのは嬉しい。
話数単位では、伍柏諭氏が絵コンテ・演出・作監を手掛けた第8話が特に印象的。
緩めのキャラ作画での写実的な見せ方の登山と人間ドラマからのこれが見たかったんだろうと言わんばかりのSF要素強めの特殊ED。
かつて氏が担当した第2期第5話とはまた別の側面を見せた回だった。
お気に入り話数:4、6、8、12
各クール優れた物語と映像で完結を迎えた稀有な作品。計3クールとそこまで長くもないため、他人にもオススメしやすい。