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身体を機械化された「拡張者(エクステンド)」と生身の人間が混在する社会。拡張者が引き起こす問題を解決する「処理屋」を、乾十三は生業としていた。そして、彼自身も、頭部が銃の「拡張者」だった。ある日、十三は全身拡張者の大男から一人の少年の保護を依頼される。だが、依頼を引き受けた十三の前に、一人のシスターが現れる。孤児院から誘拐されたその少年を引き渡すように言うのだが…
十三は保護を依頼された少年・鉄朗を、巨大企業ベリューレン社の追手に奪われてしまう。シスターと争った際に落下した下水道で、彼は全身拡張者の大男から、鉄朗がベリューレン社から受けたある真相を聞かされる。十三は、鉄朗を乗せて施設に戻る車両を強引に停車させると、再びシスターと相対する。シスターを撃退し鉄朗を匿うべく連れ帰るが、再びベリューレン社から訪れた人物が十三に交渉を持ち掛ける。
九星会が取り仕切る移民街「九星窟」で、子供が何者かに襲われる事件が連続して発生していた。犯人は拡張した手足を奪っては、人目につく場所に吊り下げていることから、反拡張技術派・スピッツベルゲンによる九星会に対する挑発行為だと思われた。十三は九星会から犯人捜しを依頼されるが、彼はこの事件がベリューレン社による自分と鉄朗に対するメッセージと考えていた。
アンとエンデの二人の少女はベリューレン社の命を受けた拡張者だった。カニンガムは二人が役割を果たせなかったことに不満を持つが、そこに現れた鉄朗の姿を見て、十三の「中」が鉄朗だと知り、歓喜に身をよじる。十三に対する本来の目的のため、カニンガムはエンデの自我を奪うことで、暴走させる。暴走拡張者となったエンデを、鉄朗はハルモニエで遠隔操作しようと試みるが、彼自身も限界を迎えていた。
十三が床屋で「銃頭」の手入れを受けていると、復興庁拡張者対策局(EMS)のオリビエが姿を現わす。十三がエクステンド法に反した容疑で、その身柄を拘束すると宣言する。十三はオリビエに連行されるが、その車中で彼女は十三との間に交わされた「約束」の履行を求める。そこに逃亡中の囚人が現れ、車列に激突する。拘束具が外れた囚人が暴れだし、一緒に連行されたスカーレットたちに襲い掛かろうとする。
殺人を犯しながら逃亡中の囚人・ゴンドリー。十三はオリビエから彼の探索を依頼される。オリビエは、ゴンドリーを公の場で裁くために、彼を生きたまま連れ戻すよう訴える。十三が殺害の現場を訪れると、クローネンと遭遇する。そこで、十三は被害者たちの関係に気がつき、クローネンと共に「次の被害者」のもとに急行する。それは、初の全身拡張者であり人々に英雄と讃えられる「メガアームド斎」だった。
ゴンドリーの襲撃をかろうじて撃退する十三は、メガアームド斎に彼自身が狙われる理由を尋ねる。それは「ノーズスコットの悪夢」と言われる、ゴンドリーが自軍の兵士を殺害した事件にまで遡ることになる。この一連の事件をもみ消すために、復興庁はオリビエを局長から解任する。もはや十三がこの事件に関わる理由はなくなり、クローネンからも手を引くように告げられる。
「ノーズスコットの悪夢」の真相を秘匿していたのは、他ならぬメガアームド斎だった。十三たちが真相にたどり着くことを恐れ、彼らの殺害を試みる。十三はメガアームド斎と互角の戦いを見せるが、蓄積したダメージによりメガアームド斎に敗北する。だが、完全に破壊されたかにみえた十三に内蔵されたプログラムが起動し、再び戦闘を再開するが、その姿は自我を失った狂気のエクステンドだった。
鉄朗や十三の身体のメンテナンスのこともあり、メアリーが乾相談所に引っ越してくる。鉄朗がメンテの途中で拡張技師になった理由を訊ねる。あまり答えたくないメアリーだったが、自分には探している人がいて、技師をしていればまた会えるかもしれない、と思いを吐露する。そこに、ビルの前で行き倒れたエクステンドが担ぎ込まれる。彼はコルトという、メアリーの患者だった。
コルトが手にしていた拡張体パーツは、メアリーの兄・ヴィクターによるものだった。ヴィクターの手がかりを求めて、鉄朗とメアリーはコルトを追う。その途中、爆発騒ぎが起こるが、それはコルトによるものだった。彼はベリューレンへのテロ行為の実行者だった。十三も依頼をうけて、反拡張技術主義団体であるスピッツベルゲンに繋がる男を追跡していたが、やがてスピッツベルゲンの真の目的を知ることになる。
十三と同じ「ガンスレイブユニット」のセブンと、それを制御可能な「ハンズ」のペッパーが十三の事務所に現れる。ペッパーはベリューレンの意向ではなく、個人的な要件で訪れたと告げる。それは、十三を自身の所有物にするというものだった。十三とセブンの戦闘が始まる。だが鉄朗が介入したことで、ペッパーたちは退却するが、十三は大きな痛手を負う。そんな中、十三に奇妙な依頼が舞い込む。
事故で両親を失ったローサの身の回りに不審な出来事が続いていた。そのような中で「拡張者の霊」を見たという者までが現れ、その「亡霊」からの護衛を、十三は半信半疑ながらも引き受けることになった。しかしローサは、拡張者に強い警戒心を抱いており、十三は話をすることもかなわず、部屋の外に追い出される。だが、十三は「拡張者の亡霊」と遭遇し、事件の真相に迫ることになる。
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