ろーしゃ

映像研には手を出すな!のろーしゃのレビュー・感想・評価

映像研には手を出すな!(2020年製作のアニメ)
4.0
想像力の喜びを全面的に描く一方で、描けない/描かないことについても丁寧に描かれている点が好み。無限の広がりを持った紙の世界と有限の現実世界を往復しながら選択することの困難さ。そして面白さ。

《宮崎駿の雑想ノート》などを読み耽っていた自分のような人間にはある種夢のような作品。早口で説明される細部の設定。把握できない前提で書き込まれた補足情報アニメを作る過程をみせるというメタな構造。キャラ推しの快楽を全スルーしてオタロードを邁進してきた甲斐があったもんだ。

最後がやや急ぎ足になってしまった点が少し残念。
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