途中まで本当に面白かった。
百鬼丸が年下であるどろろにリードされる様子や、新しい感情を覚えていく描写が大きい赤ちゃんを見ているようでとても愛しかった。
どろろは戦うことはあまりできないけど、勇ましさはあって、心が1番健全で見ていて安心感があった。年頃らしくわーわー喚く様子も可愛かった。
退治一辺倒ではなく、時にはほっこりする妖怪や絆もあり魅力的なキャラが多かった。
2人の旅が好きだった視聴者としては、後半が物足りなく感じた。出てくるキャラクターは百鬼丸にとって『新しい感情を教えてくれるキーパーソン』というよりは『単に倒すべき敵』だった。百鬼丸の心の機微を楽しんでいたので、残念に感じた。妖怪を倒すだけの話なら他にもある。どろろならではの良さが薄くなったように思えた。
ツボには刺さっていてので★4.2くらい付けたかったが最終話が消化不良で少し評価が下がった。
作画は時々荒いがストーリーがとても面白く、そんなに気にならない。最終話の最後も音楽はとても良かった。
何十年も昔に、こんな設定を思いついた手塚治虫さんは素晴らしい漫画家だと思う。