観終わるのが惜しい、いつまでもこの2人を観ていたい、知らなかった頃に戻って、もう一度お腹を抱えて、大爆笑させて欲しい！と切に願う、そんなドラマでした…
チャンボンファンという現代のシェフが、ある事情でプールに落ち、そこで精神離脱、時を超えて出会った哲宗の王妃の体の中へダイブするというとんでも設定。
もうこれだけでも面白いのに、その後王妃の精神はどこへ？訳も分からず、歴史の知識を生かして、なんとか血生臭い宮中で、生き残りをかけて、自分の得意技を駆使して切り抜けるボンファンこと、シンヘソン演じる王妃。
陰謀渦巻く宮中での謎解き、大王大妃側と大妃側の対立構造に巻き込まれて、味方のはずの王からは蔑みの眼差し。でもそんなの気にしていられない！自分は現代に帰るんだから、突き進むだけ！と持ち前の明るさ、前向きさ、サバサバした性格、機転を効かせたアイディアで、王や周囲の人間の心をいつの間にか掴んでいくボンファン…
このボンファンの人間性が、とても魅力的でした！シンヘソンがまたオヤジくさい貧乏ゆすりや、立ち居振る舞い、ポーンと放り投げる、現代語の数々にビックリする朝鮮時代の人々の顔がまた笑えて…
前半の料理パート、スラッカンの人達との交流、王との距離を縮める現代語など見どころ満載で、後半は切ない展開もあり、真相に迫る中でのラブシーンも美しく、最終回まで飽きさせない脚本には感心です。
キムジョンヒョン演じる哲宗、ナイヌ演じるビョンイン、どちらもとても存在感が大きくて人間味溢れる人物像でしたが、お気に入りはチェ尚宮とヨン。この2人の面白さ、頼もしさの成長具合が、私にはツボでした！無駄な登場人物はいないので、観た人はそれぞれに、お気に入りがいるのではないでしょうか？
