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スター・ウォーズ:アソーカのmegurosのネタバレレビュー・内容・結末

スター・ウォーズ:アソーカ(2023年製作のドラマ)
3.7

このレビューはネタバレを含みます

「クローンウォーズ」も「反乱者たち」等のアニメ作品未見のアソーカ初心者だが、実写版アソーカが初登場した「マンダロリアン」シーズン2の第5話(チャプター13)「ジェダイ」はしっかり再見した上で視聴。

「マンダロリアン」では森林の惑星コルヴァスの都市カロダンを舞台に、監督官である魔女・モーガンとアソーカ・タノの戦いが描かれた。そこで、大提督スローン(及びエズラ)の居場所を示す星図の在りかをアソーカが知り、モーガンは囚人となるわけだが、囚人として運ばれているモーガンを元ジェダイのベイラン・スコール&そのパダワンであるシン・ハティが救出するという場面にて本作の第一話につながっていく。

さて、本作におけるアソーカだが、アクションが鈍重でどうにも強そうに見えない。恐らくは演じるロザリオ・ドーソンの足が遅く、全体的な身体能力もさほど高くないのだろう。「マンダロリアン」ではカット割や演出(闇の中から現れたりとカッコよかった)に工夫が凝らされ見えにくかったアクションの弱さが、本作ではモロに露呈してしまっていた。

加えて、主要キャラであるマンダロリアン/アソーカパダワンのサビーヌもまた弱そうで、アクションに全く説得力がない。アソーカ・サビーヌ2人の会話内容も面白みやウィットに欠け、全てがドロイド頼みになっていたのも厳しいところだ。

※ドロイドのヒュイヤンはジェダイテンプルの初期から子供達に剣術・ライトセーバーの作り方を教えてきた長老的存在のドロイドで、エズラとの会話場面は特にエモみがあった。

※4話に登場するアナキンことヘイデンのキレはさすがだった。

別銀河というマルチバース的な展開で、エピソード7〜9を丸ごと無かったことにするような展開をルーカス門下生であるデイヴ・フィローニには今後期待してしまうものの、同じディズニー傘下MCUとも話が被ってしまうのでさすがに過度な期待だろうか。

とはいえ、ラース・ミケルセン(マッツの兄)演じるスローンがかなり良い悪役且つビッグショットのため、ep7開始時点の25年の歳月の間にスローンが破れ去り、共和国がその脅威すら完全に忘れてファーストオーダー登場の隙を作ると考えるのも、同一宇宙設定ではやや無理があるようにも思われる(という期待)。

ちなみに、7話にはレイアの代理でC-3PO登場。8話にはゾンビトルーパー。ベイラン卿を演じたレイ・スティーヴンソンが58歳の若さで亡くなってしまったのが悔やまれる(ベイランの風貌及びエンディングロールには異常なGoTみがあるのは気のせいか)。
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