徹夜で見た方も多いだろう、夢中で見られるサスペンス。個人的には時間の取れない時期に視聴したので、平日は1日1話しか視聴出来ず、大変もどかしい思いをしました。しかし、そのお陰か、毎晩観終わった後に興奮しながら素人探偵よろしく、沢山の間違った推理で仮説を立てて、犯人当て、動機当てを楽しめました。
前半部分は、村の住人全員が、怪しい動きに表情で撹乱させられましたが、視聴者側には犯人の顔や行動は、ストーリーより先に教えてくれる方式だったので、寧ろ主人公達の身の危険にハラハラドキドキしっ放しでした。後半は犯人が分かってからの、20年前の事件との結びつき、不幸な事故を隠蔽しようと、罪に罪を塗り重ね、それぞれの野心が良心を上回った時に、人間は誰しも怪物になり得る、という恐ろしさを孕んだ生き物だ、いうメッセージ性を感じました。誰しもが残忍なサイコパスになるとは限らないけど、犯罪への関与を黙っていること、或いは黙認していることは、人間性を著しく醜いものに変えていくのだなぁと、改めて感じました。
シンハギュン、彼こそが怪物並みの役者ですね。毛細血管を自在に操れる人間はそうそういないかと。ヨジングとのツンデレバディ振りが時々微笑ましかったです。ヨジングがよそ者から村に受け入れられた瞬間のシーンも心に残りました。全てが解決した後のシンハギュンのサッパリとしたつきものの落ちた笑顔も印象深かったです。
