誰もが顔見知りの小さな田舎町でシングルマザーの少女が殺される。HBOによる全7話のミニシリーズ。
HBOでエミー賞ノミネート作品、そして制作総指揮にギャヴィン・オコナーが名を連ねていたので期待して鑑賞。『トゥルー・ディテクティブ』級とまではいかないまでも、上質なサスペンスドラマを堪能できた。
狭い人間関係の中で結婚や不倫が行われていて、田舎の嫌な人間関係や貧困やクスリの問題を抱えた様々な家族が描かれる。正直絶対住みたくない街だな思わせる田舎描写満載なんだけど、どんな問題がある家族でもその根底にはちゃんと愛があって、なんとなく想像していた陰湿な田舎町の話とは違っていた。どこまで関わってるか分からないけど、このいがみ合っても家族は家族という温かさはギャヴィン・オコナーっぽさを感じる。
真相を最後まで引っ張ったまま途中経過もしっかりと楽しませる上手さと、田舎×殺人×家族という3つの要素がしっかりとリンクした脚本には感心した。
さすが天下のHBO、こういう地味だけど高品質なミニシリーズは定期的に作っていってほしい。