コミックから映画やアニメにもなった『アダムス・ファミリー』のスピンオフドラマ。人狼やセイレーンなどが在籍する学園に転校したアダム家の長女ウェンズデーが怪奇事件の謎に挑むファンタジーホラーコメディ学園ミステリー。
『アダムス・ファミリー』を観たことがなくても問題ない内容。観てないから本家のウェンズデーとの違いは分からないけれど、本ドラマのウェンズデーはキャラクターとして完成度高すぎてこれだけでドラマとして成功してる。
黒を基調としたゴスファッションに身を包んだ何事にも動じない陰気な皮肉屋ってだけでも最高なのに、他の生徒や街の人たちとの交流を通して絶妙に変化していく様子がまた魅力的。微妙な表情の変化で色んな感情を表現するジェナ・オルデガの演技も素晴らしい。特にチェロ演奏シーンとダンスシーンのウェンズデーは最高オブ最高。
主人公以外のキャラクターも良かった。キュートなルームメイトのイーニッド、不器用さについ応援したくなる養蜂部のユージーン、”ハンド”なんて、顔も口も無いただの動く手なのに、その動きだけで完全に感情移入しちゃうんだからすごい。
キャラクターありきでシナリオはそこまでな出来でしょと思いきや、最後まで先を読ませないミステリーになっていてちゃんと面白かった。
ティム・バートン監督の超お得意ジャンルとはいえやっぱ凄い。
