めかぶおじさん

シークレット・インべージョンのめかぶおじさんのネタバレレビュー・内容・結末

3.8

このレビューはネタバレを含みます

 スクラル人の反発は仕方がなかったことなんですかね。ヒューリーはスクラル人の存在を隠しつづけて移住先の星がみつかるまでそのまま秘密にしていたかったはずですね。異星の人間を受け入れるほど地球人は心が成熟していないし、それどころか地球人同士ですら争いが絶えないのが現状です。
 今回の一件で危険に晒された大統領もブチギレて「異星人は皆殺し」とか言い出しましたよね。

 一方でタロスも100万人いることを秘密にしていましたよね。そして、人間社会に溶け込んでいるスクラル人も数多くいました。その中でグラヴィクはヒューリーが依頼してくる汚れ仕事を引き受けて地球人を殺し、心が病んだ結果今回の争いを引き起こしました。その点では汚れ仕事をタロスやグラヴィクに押し付けて利用していたヒューリーにも原因がありますね。

 タロスは「スクラル人は地球人にお願いする立場」をよく理解していて謙虚な考え方でしたが、グラヴィクはそのような物乞いのような考え方が気に入らないので反発したわけですよね。2人ともヒューリーに協力していればいずれ移住先がみつかり報われると考えていたのですがいつまで経ってもそうはならなかった。結果としてヒューリーはスクラル人を裏切る形になってしまったのですね。

 あれあれ、このままだと「ヒューリーが悪い」で終わってしまいますが、灰になった時の心情をヒューリー(中身はヒューリーを完全理解したガイア)が吐露していましたが、この問題はヒューリーひとりが抱え切れるものではなかったんですね。

 で、そもそもこうなった発端はなんでしたっけ(笑)。クリー人がスクラル星を侵略したのが原因ですよね。話の最後でクリーとの和平交渉にのぞむヒューリーとヴァーラ。このあとはマーベルズに続くということで・・・。  
 希望としては和平交渉が決裂してマーベルズの3人がクリー人をしばき倒すのをみたい(笑)。