めかぶおじさん

エコーのめかぶおじさんのネタバレレビュー・内容・結末

エコー(2024年製作のドラマ)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

 キツツキが木をつつく音は、単に虫を探すだけでなく、縄張りを主張したり、他のキツツキとコミュニケーションをとったりする目的でも用いられるらしく、そのことが本編でも描写がありましたね。本作品はキングピンがチョクトー族という縄張りを土足で荒らしたので手痛いしっぺ返しを食らったということに尽きるのではないでしょうか。そういうお話でした(笑)。

 両親を失ってからのマヤは孤独でしたね。それをキングピンに利用されてしまいました。本当なら家族であるチュラ(祖母)やヘンリーおじさんが支えてあげなければいけなかったんでしょうね。その二人もマヤがニューヨークから帰ってきても厄介者扱いする始末。しかし物語が進む中でつながりを取り戻していきましたね。影ながら助けてくれるスカリー(祖父)、ビスケッツの存在はよかったです。あれ?なんかボニーって人質ばかりになってませんでした?

 マヤが一番必要だったのはチュラとの対話でしたよね。でもそれはチュラがマヤを見るとタロアを思い出してしまうから避けていました。チュラは対話したことでマヤやタロアとのつながりを感じ変化しましたね。離婚したスカリーともミシンの話で少し距離が近づいてましたし、この物語で一番変化したのは最初はツンケンしていたチュラでしたね。

 そんなわけで最後はマヤの父親と自分の父親を殺したキングピンとの対峙。キングピンの教育を受けたマヤでしたが、家族とつながりを取り戻したことで孤独ではなくなりキングピンと対照的な存在になりました。それがこの話の面白いところでした。今後のマヤとキングピンが登場する作品は楽しみです。