つつましく、専業主婦として幸せに平穏な暮らしをしていた桂木早梅(二階堂ふみ)は、結婚1年足らずのある日突然、夫・今井正弘(井之脇海)から「離婚してほしい。ほかに幸せにしたい人ができた」と一方的に離婚を切り出される。早梅は、そのショックから家を飛び出すが、スリに有り金をすべて奪われ、バツイチの無一文、無職、宿無しになってしまう。 そんな早梅が公園で野宿生活を始めて数日経った日、目の前に金持ちのイケメン高校生・片岡壱成(眞栄田郷敦)が現れる。壱成は、高級老舗旅館「かたおか」の御曹司で後継ぎの兄・成吾(岩田剛典)とは対照的に性格も素行も極めて悪い。崖っぷち状態の早梅に興味をもった壱成は、彼女で暇つぶしをしようと自分の屋敷に連れて行く。 壱成から、ただで泊めてやる代わりに“リアル人生ゲーム”をやろうと持ち掛けられる早梅。サイコロを振って、出た目のミッションをクリアすれば賞金をゲットできるというものだ。悪趣味なゲームに早梅は腹を立てるが、とある事情で背負ってしまった借金返済のため、参加せざるを得ない状況に。 最初のミッションは「セレブパーティーで主役に恥をかかせたら20万円」。片岡家に長年仕える執事・吉寅英ニ(高橋克実)の手回しで美しく磨き上げられた早梅は、壱成にあるパーティーに連れて行かれ・・・。
旅館で働き始めた早梅(二階堂ふみ)に対する仲居たちの態度が冷たい。 女将の座を狙って成吾(岩田剛典)争奪戦に火花を散らす仲居たちは、 悦子(三田佳子)の口利きで入った早梅が成吾のお嫁さん候補ではないかと嫉妬しているのだった。 吉寅(高橋克実)から、成吾がそんな早梅のことを気にかけていると聞いた壱成(眞栄田郷敦)は、 自分が連れてきた早梅を兄に取られる気がして面白くない。 旅館の仕事を辞めるよう早梅に迫るが、なぜそんなに旅館を嫌うのかと聞かれ、言葉に詰まる。 そんなある日、悦子が新しい掛け軸を旧館の物置から出しておくよう壱成に頼む。 しかし、その物置には幽霊が出るという噂。 旅館嫌いなうえ怖がりの壱成は、早梅にやらせようと「呪われた物置部屋から掛け軸を持って来る」というゲームを思いつく。 ところが、そのゲームに乗った早梅が予期せぬ災難に見舞われ…。
早梅(二階堂ふみ)が正式に離婚していないと知った壱成(眞栄田郷敦)は、早梅にゲ ームを持ちかける。 自宅に戻って離婚届にサインをし、不倫した夫・正弘(井之脇海)から慰謝料300万をぶんどるというゲームだ。 早梅は正弘のことをまだ引きずっていたものの、壱成から半ば強引に押し切られ、そのゲームに乗ることに。 まずは不倫の証拠を押さえるために、仕事帰りの正弘を尾行する早梅と壱成。 心の中では、不倫は彼の作り話であってほしいと願う早梅だったが、思わぬ現場に遭遇し…。 一方、成吾(岩田剛典)は初恋の相手の早梅が再び自分の前に現れ、冷静ではいられない。 さらに、菊乃(松井玲奈)もなぜか彼女のことを気にかけている様子。 成吾は早梅に会いに行こうと、悦子の家を訪れるが…。
早梅(二階堂ふみ)は初恋の相手・成吾(岩田剛典)との10年ぶりの再会に動揺していた。 成吾が早梅に優しく接すれば接するほど仲居たちの嫌がらせも増し、ある日、旅館から早梅の靴がなくなる事件が起こる。 黒瀬(金子ノブアキ)からそのことを聞いた壱成(眞栄田郷敦)は、兄・成吾への対抗心をあらわにする。 早梅はそんな壱成に10年前の出来事を正直に話して聞かせるのだった。 そんな折、旅館に芸能事務所社長の西園寺から宴会の予約が入る。 西園寺は超VIPの常連客で、年に数回大宴会を開く。 女性従業員は立ち入り禁止で、「S会」と呼ばれ恐れられていた。 予約当日、やって来た西園寺はお気に入りの成吾が留守と知り、とたんに不機嫌に。 代わりに他の男性従業員が接客にあたるが、次々とメンタルをやられ退散。 その状況を見かねた早梅は、覚悟を決め座敷に上がるが…。
早梅(二階堂ふみ)はここ数日の壱成(眞栄田郷敦)の態度に困惑していた。 不機嫌なうえに、自分をからかうようなことを突然言い出し、仕掛けてくるゲームも明らかにいい加減だ。 旅館ではその壱成の話題で持ちきりだった。 先日の宴会で、彼の着物姿に心奪われた仲居たちは、成吾(岩田剛典)から壱成に乗り換え始めていたのだ。 そんな中、早梅は成吾から食事に誘われる。 早梅は壱成に内緒で出かけるが、察しのいい壱成は何かあると感じ、こっそり後をつける。 早梅と成吾がレストランに入っていく姿を目撃した壱成は、 道中でバッタリ会った黒瀬(金子ノブアキ)とともに、早梅たちのテーブルの近くで監視することに…。 一方、成吾の心が自分から離れていると感じた菊乃(松井玲奈)も、密かに行動を起こしていた。
壱成(眞栄田郷敦)と喧嘩して家を飛び出した早梅(二階堂ふみ)は、ひとまず旅館に身を寄せることにした。 そこに突然、元夫の正弘(井之脇海)がやって来て、早梅に謝りながら「友達からやり直せないか」と言う。 自分勝手な正弘の言動に憤る早梅。 成吾(岩田剛典)の介入でその場は収まるが、早梅は正弘と言い合ううちに大切なことに気づく。 壱成ときちんと向き合わずに飛び出してしまったことへの後悔だ。 その壱成は、祖母の悦子(三田佳子)ともめて家を飛び出していた。 これまでつるんでいた同級生たちも自分の金が目当てだったと知り、やるせない。 一人ぼっちになった壱成は、自分にとって早梅がいかにかけがえのない存在だったかに気づく。 そんな壱成の前に早梅が現れ…。
夏休みの間、壱成(眞栄田郷敦)が旅館でバイトをすることになり、仲居たちは大喜び。 悦子(三田佳子)もやる気を出した壱成に感心するが、成吾(岩田剛典)はなぜか気に入らない様子だ。 そんな中、早梅(二階堂ふみ)は落ち込んでいた。 仲居たちから壱成との関係を怪しまれ、特に望(森カンナ)の風当たりが強い。 その上、成吾からは、従業員用の意見箱に早梅に関する良くない意見が届いているため、 別の旅館に職場を移るのはどうかと言われてしまう。 辞めたくはないが、その方が周囲にとっていいのか悩む早梅。 意見箱を使って早梅が個人攻撃されていることを聞いた壱成は、 「俺が意見を書いた人間を見つけ出して撤回させてやる」と宣言。 仲居たちへの聞き込みから、望と茜(堺小春)が怪しいと察知した壱成は2人のところへ乗り込んでいく。 一方成吾は、早梅が旅館を移りたくない本当の理由は、壱成にあるのではと感じ…。
花火大会当日。早梅(二階堂ふみ)の浴衣姿に思わず見とれてしまう壱成(眞栄田郷敦)。 早梅との距離をなんとか縮めたい壱成だが、行動に移す勇気はない。 そんな壱成の思いなどまったく気づかない早梅は、子どもの頃以来の露店で大はしゃぎ。 「借金マイナス10万円」をかけた射的勝負が始まる。 同じ頃、成吾(岩田剛典)は会場の詰め所で運営委員たちと酒宴を開いていた。 そこに菊乃(松井玲奈)が現れ、何を企んでいるかわからない彼女に成吾は不安を覚える。 一方、射的勝負を終えた早梅と壱成。早梅が足をケガしたことで2人は休憩することに。 早梅の浴衣姿を「キレイだ」と褒める壱成に、急にドキドキする早梅。 2人の距離は一気に近づくが…。
キスの後、早梅(二階堂ふみ)はよく眠れずドキドキしたまま翌朝を迎える。 そんな中、悦子(三田佳子)と吉寅(高橋克実)が急きょ旅行で家を空けることになり、 しばらく早梅と壱成(眞栄田郷敦)の2人きりで生活を送ることに。 「おまえの気持ちをちゃんと聞かせてほしい」と告げる壱成にうまく答えられない早梅。 そこに菊乃(松井玲奈)が突然現れ、花火大会でなぜ早梅にひどいことをしたのか、 自分の本当の目的は何なのかを語り始める。 その後出勤した早梅は、成吾(岩田剛典)から菊乃の過去について聞く。 そのうえで成吾から10年前と変わらぬ自分への気持ちを打ち明けられる。 早梅は壱成、成吾、菊乃の思いの中で葛藤し、自分はどうするべきかを悩む。 一方、壱成は早梅を守るために、ある人に会いにいくが…。
家に帰ってこない壱成(眞栄田郷敦)を探す早梅(二階堂ふみ)のスマホに、 監禁された壱成の画像が送られてきた。送り主は菊乃(松井玲奈)だ。 壱成を助けたければ成吾(岩田剛典)と関係を持てと言う。 早梅から話を聞いた成吾は、ある言葉をヒントに、監禁場所の手掛かりを知る方法を思いつく。 それには黒瀬(金子ノブアキ)ら従業員の協力も必要だ。 その頃、壱成は菊乃に、なぜそれほど早梅に執着するのかと問い詰めていた。 やがて監禁場所を確信する成吾。 早梅は旅館を飛び出し、壱成のもとに走るが・・・。
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