相棒 Season 10の3の情報・感想・評価

謎解きではなく、情緒的な回 金田一シリーズのような、物悲しい人間ドラマ

大女優回。三田佳子さんがゲスト。残暑輝く中、緑残る幻想的な街で40年前からの脆く美しい純愛が描かれる。きっと三田さんもご満足ではないだろうか。 右京は偶然病院で余命半年の女流歌人と知り合う。彼女は42年前に夫に自殺されていたが、他殺の可能性を疑っていた。右京は彼女の頼みを聞き神戸と共に捜査を始める。 美しく、静かな悲劇…まるで髪を売る妻、くし買う夫の様な…相手を想うがゆえに行き違う悲劇。作者は当然太田愛さん。やはり匠。

余命を宣告された歌人の先生（三田佳子）は、旦那さんが自殺した過去を持つ。ただ、本当に自殺だったのか、他殺ではなかったか、右京さん達に調べてもらうお話。 最後がめちゃめちゃ心情が入り組んでて複雑で難しかった。40年前の事件の犯人があの人だったらいいな…と、道ならぬ恋を秘めた末の、悲しい結末。 犯人は、もし彼女に殺害がバレたら甘んじて復讐を受け入れようと思い、小瓶の毒をコーヒーに入れた。 でも彼女は毒をコーヒーに入れるという事は犯人はこの人ではないという事に悲観して自殺してしまう。 40年もの間、入り組んだ三角関係の末のお話。 何気なく見たけど、今まで見た相棒でいまのところ（2024/11/15時点）でこの作品が自分的に1位かも。 三田佳子、シワがなくてめっちゃ綺麗。演技も見惚れる。

設定に無理があるし、最初から犯人の目星がついてしまうが、緑と和服と短歌が嫋やか美しい。

4.0/単話ゲストに三田佳子！スゴイぞシーズン10。しかし42年前の犯罪を想像で解決するのは多少無理がある…。最後はアンハッピーエンドで誰も捕まらない話。