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九尾の狐とキケンな同居のsoopenのレビュー・感想・評価

九尾の狐とキケンな同居(2021年製作のドラマ)
3.8
オールラウンダーなチャンギヨンが見られて、とても眼福で楽しいドラマでした。ただ、ストーリーがあまり起伏が少ないメロドラマだったので、途中で少し飽きてしまったのが勿体なかったかな。

999年生きる九尾狐、シンウヨにとっての唯一の願いは、人間になることだった。自分の核となる赤い狐玉を、女性に飲ませて、少々の精気をいただく、吸い過ぎて死んでしまう女性も過去にはいて、トラウマとなっているウヨは、もう生きることに飽いて、千年を前にして、人間になるのを諦めかけていた。そこへヒロインの大学生、イダムとの運命的な出会い。ぶつかった拍子にダムが狐玉を飲んでしまう、狐玉が長く体に宿っていては精気を吸い尽くしてしまう、しかしこれが人間になれる最後の機会かも知れない、と葛藤するシンウヨは、イダムの側で全力で彼女を守る為に、道術で住居も移し、大学の講師として、なんなく彼女の日常生活に入り込んで来る…

終始穏やかな性格のチャンギヨン扮するシンウヨと、二番手役のペイニョク扮する学生ケソヌ、それぞれに魅力的でしたが、シンウヨをオルシン、と呼び怒ったり、笑ったり、泣いたり、とにかくウヨとは対照的な可愛らしさを放つヒロイン、イヘリ扮するイダムが太陽のように明るくて元気な子なので、誰もが惹かれるだろうと思いました。

脇を固めるシンウヨの狐仲間で、先に人間になっている、カンハンナ扮するヤンヘソンが、ちょっと語彙が足りないおバカ設定だけど、世話焼きの善人で、シンウヨとの丁々発止が楽しくて、この2人のケミと、ヘソンに一目惚れするも近寄れないダムの親友、キムドワン扮するトジェジンがあまりにも良い人なので、2人の恋の結末の方が気になって気もそぞろに笑

全体通して、やはりこれはチャンギヨンの魅力をこれでもかと注ぎ込んだ、いわば『チャンギヨン劇場』?ルックスだけでなくイケボでもやられて、ファンは再起不能になること間違いなしな逸品!
しかし!一つ疑問に思ったのが、瞬間移動もテレキネシスも扱えてしまう、完璧狐が何故人間になりたいと思うのか?意味のない人生に飽きたからという理由では弱いような気がする…狐同士でつがいになって長い狐生を生きて行く、という選択肢はなかったのか?
まぁウヨとヘソンはそんな感じじゃないけど…
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