れいん

ミステリと言う勿れのれいんのレビュー・感想・評価

ミステリと言う勿れ(2022年製作のドラマ)
4.5
録画していたのを観て消そうと思って。脚本家が思うところあって。一度目、途中まで観て、なんて面白いんだろうと思ったのに大切に観ようととっておいたらあんなことになってしまった。だから消そうと決断した。
原作は一切知らない。だから原作との相違も分からないし、情報も何もないので素直に受け止められた。面白かった。最初の3話くらいまで本当に面白くて設定や展開がよく考えられていて、原作はもっともっと面白いのかなーと読んでみたい!とワクワクして楽しみになった。
面白いと思ったんだけど、段々と虐待が頻繁に出てくるし性暴力や殺人、が生々しくてちょっと引いてしまった。お腹いっぱいだ辟易、というのを持ってしまったらもう良いやという感情しか抱かなくなってしまった。多くの人の気持ちをかかえきれなくなったのかな。原作ではどう描かれたんだろう。
ストーリーは謎とか疑問を一気に回収してラストになったのでそこは良いけれど、続きがあるかのような終わり方なのでいつかまたドラマか映画か何かで観られるんだろうな。
滑舌の悪い俳優達がいるなか、菅田くんの台詞の聞き取りやすさ声の大きさすごいなーと思った。一人だけ飛び抜けている。演技も半端なくうますぎる、安定感が抜群だった。脇の人達もここぞ!みたいな人ばかりで違和感なく観られました。特に、柄本さんと小日向さんと瑛大さんと北村匠海くんと白石麻衣ちゃん、本当にすごかった。匠海くんは凄まじかったキレイで怖かった。
整くんが淡々と話すんだけど、それが時たま自分に重なる部分があったりして刺さったりして泣けちゃうし勉強になる。考え方とかがすごく好き。違う視点で見られるっていうのは大事だなぁと。
アドリブかなんなのか分からないけど、時たま入ってる面白シーンとかが楽しくてかわいくてそこが重苦しいストーリーの中で安らぎになっていたのでよかった。カレーのシーンとかデートか!?っていう慌てるところとか。とても好き。
小説のページ丸暗記して暗号で話すシーンは驚愕。丸暗記も怖いけど、あのスピードで言われてそれを全て覚えて解読していく整うくんも相当のヤバさよ。
整くんが我路くんにはまた会いにおいでって言う優しさがとても好き。暖かくて。
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