きみどり

チェスナットマンのきみどりのレビュー・感想・評価

チェスナットマン(2021年製作のドラマ)
4.0
原作が大傑作『ザ ・キリング』と同じ作家の作品と後から知って、ハタと膝を打立てました。

『ザ ・キリング』のもの悲しさや完成度にはとうてい敵わない。けれど、仕事に打ち込み過ぎて家庭がお留守になる人物像、互いに傷ついた心を抱えたバディもの、犯人にも思わず肩入れしてしまう設定などなど、北欧ミステリお約束の切ない要素が過不足なく詰めこんであって大満足でした。

それにしても、里親育ちや養護施設出身者が、公的機関でそれなりの地位に就いているという設定は、ドラマであるていど盛ってあるにせよ日本では想像もできない。首相も大臣も女性だしね…。「幸福度ランキング」とかは半分くらい疑ってかかるクチですが、デンマークの一位は妥当なのかも。
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