Ayano

舞いあがれ!のAyanoのレビュー・感想・評価

舞いあがれ!(2022年製作のドラマ)
4.5
最終回からだいぶ経ちましたが…感想を書かさせていただきます。

この朝ドラは自分に自信がない私を毎朝勇気づけてくれるドラマでした。
五島のばんばが貴司くんや舞ちゃんにかけてあげた言葉「変人でも良い」「自分ができることを探せばいい」(全部ニュアンスですが)が不器用で人が容易に出ることができず苦しんでいる自分を肯定してくれました。ああ、自分はダメだと思っていたけれど、それでいいのかな。自分にできることを一生懸命にやればいいのかな。仕事でうまくいかない時は、この言葉を思い出します。

1番好きなのはなにわバードマン時代。自分たちの好きなものをとことん突き詰めて仲間と目標に向かって進んでいく。スワン号と共に舞ちゃんと飛ぶ回が1番好き。スワン号ができるまでの舞ちゃんたちの努力を見てかからこそ、胸にぐぐっとくるものがあり、私もなにわバードマンの一員として空を飛んでいました。
ラストはなにわバードマンが集結。なにわバードマンは、空が大好きな舞ちゃんの心臓みたいなものなのかなと。なにわバードマン時代が大好きな私にとって刈谷先輩が出てからのラストの数週間は胸熱でした。

そしてなんといっても貴司くんが大好きでした。毎朝大好きな赤楚くんが観られて幸せでした。そして、自分のペースで人生を歩んでいく貴司くんが大好きでした。貴司くんのように世の中のいろんな縛りから抜け出して自分の言葉で自分の人生を送る、そんな人がこの世にもっともっと増えればいいのにって思った。短歌も素敵だった。歌集買う。
リュー北條も最初めっちゃ嫌いだったけれどどんどん愛おしくなっていった。最後は貴司くんのただのオタクになっていって^_^う愛おしかった。

舞ちゃんがパイロットを諦めた時は複雑な気持ちに。そもそもえ?パイロットになる話じゃないの??みたいな。舞ちゃん真っ直ぐな子だったのに脚本家が変わってしまったせいで全然違う子になっちゃったなぁとかいろいろ思って複雑な気持ちになった。

でも、最後「空飛ぶ車」のパイロットになった時はなんか舞ちゃんも自分も救われた気がした。人生に無駄なことはない。カムカムの虚無蔵さんじゃないけれどいつ来るかもわからぬ時に備え日々鍛錬せよなんだなって思った。あさイチのゲストに出ていた加藤シゲアキと同じこと思った。

唯一モヤモヤしたのは、パイロット編のときの舞ちゃんがなんか全然違う違う子になってしまったこと。脚本家が変わった瞬間チープなドラマになるし、変なコマ割りになるし、なんかストレスが溜まりまくりの週があった。人をなんか馬鹿にした描き方というか…昔のおじさんの古臭い趣味が詰め込まれたみたいな…脚本家の負担を考えて分担するっめいう目的があるかもしれないけれど、そんな人の頭の中で考えていることは違うんだし。
半年間の美しいドラマを貫き通すには1人の人が最後まで世界観を保って描くべきだと思う。とても素敵な朝ドラだったのにその点がすごくすごく残念。

でもとっても面白かった。
舞ちゃん、皆さん、半年間ありがとう!
ちなみに今は貴司ロスです( ; ; )
Ayano

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