翡翠

D.P. −脱走兵追跡官−: シーズン2の翡翠のネタバレレビュー・内容・結末

4.5

このレビューはネタバレを含みます

苦い後味の残る終わり方だった。
人権を踏み躙るような事を容認したり積極的に手を下した人々が罰されることはなく、本編後もD.Pたちの闘いは続くんだろうな。ホヨルは除隊し、ボムクも居なくなり、ジュノだけの孤独な闘いになってしまった。(1の時点で一等兵のギヨンもおそらく除隊が近そう)
導入、最終回だけ大韓民国憲法の「全ての国民は~」はこれを見ている人に傍観者でいるなと突きつけてくるような感じがした。
暴力と被害を無限に再生産する構造の中でどれだけ明日に希望を残せるか、それをしようとするのは途方もなく困難だろう。
ジソプとボムクの間の静かな連帯感も2の要だったと思う。1と比べるとホヨルが明らかに弱っていて心配になる中でこの2人が見てる側にとっての精神的支柱になっていた。
ひとつ不満があるなら性的マイノリティの描写だね……また死んだ…
せめて死なすんだったら軍隊の中の(ひいては社会においての)ホモフォビアを痛烈に批判してくれ、悲劇だけで終わらせないでほしい。軍の中の暴力の構造に対してそうしたように。
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