マンガ未読、TVアニメ何話か観たことある程度のONE PIECE弱者。全話飽きることなく完走できた。実写版はマンガやアニメから改変されたり省略されたりの部分が多いんだろうけど、世界で支持される壮大な物語がどのように始まったかが知れてワクワクはした。
キャストも違和感が無い、というか元をよく知らないので、マンガやアニメから無理やり持ってきました感は無かった。アーロン始め魚人の描き方は人種差別を下敷きにしていて興味深かった。悪い魚人ばかりじゃないよ、というのは今後描かれるのかな。
マンガやアニメではもっと登場人物みんながボロボロ泣いてるようなイメージだったが、その辺の泣けるところの演出が過剰すぎなかったのも評価のポイントだった。
気になった点。メンバーのバトル・シーンは全体的に迫力不足だと感じた。特にルフィはCG表現でも難しそうで（手足が伸びるとか一番大変そう…）、パンチやキックで吹っ飛ぶシーンに重みが出てなかったので、ルフィの何がそんなに強いのか今ひとつ伝わってこない。彼の必殺技もどんどん増えるけど、あれってもとから使えたの？後で使えるようになったの？どうやったら増えるの？そしてルフィもゾロも自分の力量を冷静に認識出来ていないのでは？いくら何でも圧倒的な力の差がある相手に正面から向かっていって、火事場の馬鹿力に頼り過ぎのような。
ルフィのまっすぐさが話が進むにつれて感動を通り越して怖くなってくる。話が通じなくて従うしかない（ルフィが無理に従わせてるわけじゃないものの）。だからナミやゾロに肩入れして観ていた。常識にとらわれ過ぎてまず一歩踏み出す事を躊躇するな、というメッセージがあるのは分かるけども…。そこがルフィの痛快なところだと理解できるまでもう少しかかりそう。アニメ版観てみるか。
これらの満足できなかったり不足に思えるポイントは、シーズン2以降で解消されていくのだろう。まだ序盤も序盤なのだろうから。
