まず、話の展開は上手いと思った。1話1人ずつ描いて最後に一堂に会させるのは面白い。
ヨム・ヘランさん演じるチュ・オナムの母親をこうしか描けなかっただろうか。直接の復讐が許されない現代に、残された被害者（チュ・オナムも最後はキム・モミへの加害があるが）の母親や最初に殺されたハンサム和尚の家族はどうすれば良かったのか。教会では赦しを説くけど、赦せない人はどうすれば？この作品なりの回答があれば良かった気がする。
刑務所エピソードがもう少し観たかった。モノクロでの描き方が良い。臓器移植受けられなかった受刑者リーダーの孫？だっけ？どうなったかな…。
関係者みんないなくなって解決、みたいなエンディングが観たかったんじゃないのに…。あと妊娠の話、どうなったの？活かさず？
ミモがイェチュンの両親を殺すんじゃないか？と思ってずっとハラハラしていた。「だってあなたが死んで欲しいって言ってたじゃない？その通りにしたよ」って。ああやって事実を曲げて友達になろうとする感覚は分かるだけに『イェチュンやめろ〜家族平和に暮らしてるだろ？嘘つくな〜』って思ってた。
キム・チュネが一番可哀想。犬にご飯をあげなかったり蹴り上げたりするヒモ男は死んでも大丈夫かな。
あとはキム・モミの母がどうして娘を否定し続けたのか、母の過去にもフォーカスをあてて欲しかった。なんかラストでいいお母さん、おばあちゃんに急変したなと。
まぁ、色々と気になったのは面白かったから、というのもあるので。
行き過ぎたルッキズム（でもこのドラマ観てイジメる奴も出てきそう）、良い会社に就職して結婚して…というレールに乗るのが規範でそれ以外は認められない社会、海外から見た日本（文化）とは、SNSの暴力性、親が最後の砦にならなかったら誰がなる？あたりが作品からの問いかけとして心に残った。
