どど丼

ガンニバルのどど丼のレビュー・感想・評価

ガンニバル(2022年製作のドラマ)
4.4
とある事情で都会から地方の村に駐在として左遷させられた警察官が、村の人喰い一族に迫るというお話。

流石のディズニー(STAR)資本、日本のドラマとしてはかなりの予算が掛けられていて、セットやルックが素晴らしい! 「ミッドサマー」「食人族」のようなカルトホラーを想像していたら、ドラマ・サスペンス色も強い至高のエンタメ作品だった。「食人」というテーマ以上に、村社会に蔓延る問題と恐怖がふんだんに描かれていて、主人公が真相に迫るまでのプロセスが大変に面白い。

主人公を演じる柳楽優弥、単独捜査がヒートアップした時の、暴力性を帯びた演技が物凄く良い。後藤家並に怖い。主人公が「ただ村の悪習に翻弄されるだけの若者」などではなく、「村や一族の孕む狂気性と対峙できる実力のある公人」というのが斬新で、作品としての見応えを増幅させている。柳楽優弥がこんなに良い俳優だったなんて……!! 元々大好きだけど、もう大大大好きです。

続編、確実に頼みます。
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