どど丼

25時、赤坂でのどど丼のレビュー・感想・評価

25時、赤坂で(2024年製作のドラマ)
3.4
今季ラストBL枠、終わっちゃった。煌びやかな世界の中で、交わり難い筈の二人の関係値が徐々に増していく様子は見ていて心地良かった。新原君目当てだったけど、クールで落ち着いた駒木根君やダルキャラな山瀬役の南雲君もなかなかいい味を出してる。オフビートながら勢いのある主題歌や劇伴も作品にマッチしていて聴き応えもばっちり。

ただ不思議な事に、全体的に地味だったな…という印象が強い。リアルに寄ってる訳でもなければフィクション全振りという訳でも無い、かといって何が駄目と言われると難しい絶妙なライン。特筆すべき作品の魅力があまり無いというか、常にフワついていて感情移入出来ず、キュンとくる事も切なくなる事もない。色々な配慮の結果だと思うんだけど、もっと深い二人の精神の揺らぎを観たかった。尺半分でよかったんじゃね?とすら思ってしまうな。ウォン・カーウァイ風の演出を多用していたのは、プラトニック寄りの恋愛である事を強調したかったのかな?

「BL」というジャンルの実写化の難しさを再認出来たという意味では観てよかった。「美しい彼」や「なら恋」の作劇の巧さを改めて実感してしまう。続編匂わせていたけど、この評判ではちょっと厳しいのでは…というか、続きを観たいジャンル作品はもっとあるな。。
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