この公権力がすごい2023 邦作品をほとんど見ないせいで日本語の「ただいま」が魂に刻まれたいにしえの「ただいま」で染みた。柳楽くんが自分の人生を続行してるとしか思えん演技力だ、喧嘩すんぞの合図が巻き舌になるなのが怖い。「ボケカスが」なんて大半の人は言う機会ないのに言ってもボケかカスかなのにそれを組み合わせ彼が発することで聞いたこともない言葉群が耳馴染みある百戦錬磨のメロディーを奏でていたなに？「おかえり」と「ボケカスが」を並べて五臓六腑に染み渡るとか言ってる時点でもうわたしはダメなんじゃ。韓国暴力刑事はよく見るけど、日本文化で日本語で見る暴力刑事に俳優の演技力で植え付けられた偽の記憶が働き懐かしさを感じるとかいう恐ろしい現象に見舞われた。柳楽くんが美人だから1センチくらい暴力性と芸術性を共存させるカバー層があるんだけど、まぁ…暴力なんだよねこれで一人で村と戦ってるんだからとんでもないよ。
「この村には国のルールは通用しねえ」の台詞を聞く前に早々に舐め散らかした輩には暴言ゾーンのタメ口でボケカス言いながらぶん殴ってた言うは易く行うは難し言うが易しなんて嘘言うよりやった方が簡単じゃの叩き込みだったのかもしれん怖い。まともな人にはまともに取り合うからそこも怖いちゃんと自覚的にやってる社会性ある怖い。柳楽くんがぶん殴るとき定型固定角度があるの怖いだろうがサビじゃねえんだから。社会的に生きていけなくなるんじゃなく娘に嫌われたくないから力セーブしてるのも怖い。犯罪行為を見かけたらそのまま犯人にかちこむとこが怖い。こんな村嫌だ村、力がものいう原初の争い無法地帯だから捜査が楽しい以外にも個人的にも来てよかったと10%くらい思ってそうで怖い。
でもそれはそれとして、その土地に古くから伝わる文化や言語を剥奪するって超暴力行為だなとも思う。妻もあの排他的空間の女社会で苦労してると思うのでそういうのももっと見せてくれたらよかったな。桃より桃の箱が欲しいと見抜くシーンとかは良かった。ぼくは部位切断の中でも指が一番苦手なので1話のあれは倒れたし初めて見た演出です。妙な長回し見ると警戒する。わたしだったらあることないこと吹き込んで内部分裂させます彼もしてましたが。
子供に配慮してなさそうなとこが気になりました
