今年の3月、英国史上最大の冤罪事件と言われた有罪判決を直ちに無効とする法案提出の発表が行われた。年始にドラマが放送され世論が後押しした。これが日本でも話題になったのは富士通が関わっているからだ。国有企業の郵便局ポストオフィスの卑劣極まりない行いは20年以上数千人の善良で実直で勤勉な局長を苦しめた。国民から搾取した無尽蔵な税金を使って苦しめてきたんだ。仕事、資産、人間関係、信頼、あるはずだった人生を破壊し尊厳を奪ってきた。「問題があるのはあなただけだ」と繰り返し、契約を後ろ楯に制御不能な機械を押し付け自分達の責任をなすりつけ不足額を補わせ利益として略奪する、自ら手掛けた法を手懐け恥をかかせるために見せしめを行う、罪を認めれば軽い処置で済むぞと権利もないのに上の立場からもちかけ従業員を追いつめる。やれやれと掛け合う姿勢を見せるが、信用できない組織が調査し信用できない報告書を提出するわけだから何も良くならない、人殺しだよ。「彼らは嘘つきなの？バカなの？」という台詞があるが、やってることが日本政府とほぼ同じなので他人事ではない。あなた方の企業理念ってなんですか？と裁判所で語らせるシーンがあるんだけど、静寂と思惑の満場一致が初めて悪を支配していておお…となった。悪事をするにしろ一体誰に媚を売りたいのか悪意の源である対象が見えてこず、なんなんだ…なんなんだこれは…と怯える。
ノックの音が怖くてたまらないという苦しみがとてもリアルで胸がぎゅっとなった。「この世にそんなに悪い人はいないと信じたいだけかも」と悲しそうに笑う人を見て心底怒りが沸き、怒り続けられる人たちが互いをこれ以上沈まないよう支え代わる代わる怒ってやってきたんだなと思うとほんとうに…いやでもこれからだよとこれからも怒り続けようなという気持ちになりました
BS世界のドキュメンタリー 『闘い続けた郵便局長たち 英国史上最大のえん罪事件』
https://www.nhk.jp/p/wdoc/ts/88Z7X45XZY/episode/te/JWVRYQMRLR/
