一生見たさで。
周囲の何気ないひと言で傷つけられてゆく己の在り方に、途方に暮れているアラサー女子。
彼女の違和感や周囲との齟齬をていねいに拾ってゆく展開に好感。
それぐらい大人なんだから流しなよ
そんな小さな事にこだわらなくても
他人はそう言うかもしれないけれど、じぶんが大事にしたい事や譲れない事は、守っていくべき！と一生が演じる男子は表明し続けている。
彼の言葉に光明を見た思いの女子は咄嗟に言ってしまう。
「わたしと家族になりませんか。恋愛感情ぬきの」
ジロリと彼女をにらんで彼の言ったことは
「俺のことなめてます？」
いっや〜、おもしろい！
#2
ひとのために真剣になれる彼女が素敵で、その事をソッと伝える彼も素敵。
家族に大声をあげる直前の彼女の表情、素晴らしかった。
ひとを思いやる心、自分の事のように真剣になる、そんな彼女に皆惹きつけられるんだな。
その素晴らしさの理由をキチンと捉えて言葉に出来る彼もまた稀有なインテリジェンスの持ち主。
だってほかの男たちは、その良きことを単純に恋愛感情というズダ袋に投げ込んでしまうから。「好き」で思考停止してしまう幼稚な関係しか作ろうとしない。そんな雑な扱われ方、我慢できない！って気持ち、わかる気がする。
