そのじつ

不適切にもほどがある!のそのじつのレビュー・感想・評価

不適切にもほどがある!(2024年製作のドラマ)
4.0
待ってましたよクドカン節。
現代の世相には合わない表現がございますが、当時の有り様を伝えるため、あえてそのまま放送いたします。ご了承ください…みたいなテロップが出る。2回出る。笑

逆ジェネレーションギャップ。
昭和のハラスメントという概念さえなかった頃の意識に令和の若者が感化されるってのも面白い。
「地上波でオッパイが見たいんだよ!!」

パワハラ談義をミュージカルにしちゃうズルさもいい。
ズラしてくる。
真面目にふざけてかまえた拳をズラしてくるけど論点はズラさない。

多様性を謳うなら俺の主張も聞いてくれる?という昭和ハラスメント親父の絡め手に吹き出しつつも腑に落ちる。

苦しみや悲しみを誰かひとりに押し付けるのはもちろんダメだ。

だからと言って対人関係に生じるトラブルをリスクヘッジとかなんとか取り澄ました感覚で直視を避けるのは「対処」じゃなく逃げてるだけなんじゃ?

昭和とちがって拳でなぐることはまれになったかもしれないが、令和の世の中は見も知らないゆきずりの人間に言葉で殴られる。

許容しろと言ってるんじゃない、お互いの事を知ろうと言うのだ…
の「話し合いましょう」だと理解した。

「ゆとりですがなにか」の中野太賀と岡田将生が演じた上司と部下の関係でも、複雑化した社会の対人関係を描いた宮藤官九郎。
本作も期待している。

阿部サダヲvs娘
阿部サダヲvs仲里依紗
阿部サダヲvs吉田羊
ますます楽しみ。

男たちはなぜか舎弟になってしまう感じも笑う。
そのじつ

そのじつ