Ayano

恋せぬふたりのAyanoのレビュー・感想・評価

恋せぬふたり(2022年製作のドラマ)
5.0
【ドラマ界に革命を起こしたドラマ】
恋愛至上主義に待った!をかけるドラマ。
「恋をしない」人たちがいるなんて知らなかった。アロマンティックアセクシャルの勉強になりました。
このドラマを見て、自分は男女いたら恋愛に安易に結びつけてしまうなぁ…と偏見を持っていた自分が恥ずかしくなった。

ドラマのHPでスタッフが制作秘話を書いている姿から、当事者たちを傷つけないようにセリフの節々から伝わってきた。
セリフにトゲがない。なんだか温かい。

家族の形は1つじゃない。恋愛感情が結んでいるのではない。常に一緒にいなくていい。知らず知らずのうちに型にはめ、そこから外れることを恐れてしまう私たちの心を楽にしてくれるドラマだなと思う。

これからは恋愛至上主義のドラマが減っていくかもしれないね。
恋愛がメインではない男女の話や、家族の話が当たり前になるのかもしれないね。
リアルな方も好きな人と、一緒にいて楽な人とパートナーや家族になれる制度ができるのかもしれないね。
多様性な時代っていうけれど、意外と全然多様性じゃないんだなぁ、今は。
いろーんな人が生きやすいベストな世の中になっていけばいいなぁって思う。

言いたいことを押し殺して、目で訴えてくる、それで感情がビシビシ伝わってくる演技をする高橋一生。明るく周りを元気にしてくれる咲子を演じる岸井ゆきのちゃん。そして、最初は嫌なやつ、羽と咲子の平穏な生活を邪魔しないでーって思っていたけど、2人を分かろうと努力するカズくんを演じた濱正悟さん。
演技が素敵だった…。素晴らしい。

この物語ではカズくんの成長が1番よかった。カズくんみたいな人がもっと増えていきますように。
最高のドラマをありがとうございました。
Ayano

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