ドント

地獄が呼んでいるのドントのレビュー・感想・評価

地獄が呼んでいる(2021年製作のドラマ)
3.9
 2021年。韓国ソウルに突如として黒くて丸っこいゴリラみたいなのが三体出現、ひとりの男をボッコボコにして消し炭にする事象が発生。このとんでもねぇ出来事に、妻を亡くした刑事、「罪人が神に罰されているのだ」と語る新興宗教の教祖、過激派「矢じり」、子供を授かった夫婦など絡み世界が変わっていくドラマ。
 エーッ神が人を罰するの~? そんな~! とか思って観始めたら「まぁ当然ながら貴方の考えるくらいのことは織り込み済みですが……」とやられてクッソォ!と悔しがることになった。しかしまぁひどいお話を考えるものですよ。黒丸ゴリラが人を殴る! というアゲアゲな場面からはじまったのに(そうか?)、途中からずっと「人間は……愚か…………」みたいな気持ちにしかならない。
 そのくせ黒丸ゴリラ大暴れ以外にもやたらと充実したアクションや暴力シーンが挿入され、スリリングな展開は続き、とにかく面白い。「人間は……愚か……どうしようもなく……」ってつらく思いながらだけど。ただやっぱりドラマって長いッスね。こればっかりは体質に合わないというか。この内容を50分×6話でひとまずまとめたのは偉いけど、120分の2部作映画で完結させてたらもっと褒めていた。続編やれます!な終わり方だけど続きはまぁ……いいかな……(ドラマは長いから)(自堕落)。ところで3話で1セットなのは「三位一体」の暗喩なのかしらん。
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