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赤い袖先(原題)のseonaのネタバレレビュー・内容・結末

赤い袖先(原題)(2021年製作のドラマ)
4.7

このレビューはネタバレを含みます

 OSTの日本語字幕がYouTubeに誰も投稿してないから自分で翻訳動画制作してYouTubeに投稿するくらいにはどハマりした作品。

正祖と宜嬪成氏を題材としたドラマはほぼシンデレララブストーリーとして描かれていたけど、これは「宮中という華やかな監獄の中に閉じ込められた女性たち」の物語だったので、過去たくさん描かれた正祖のドラマとは一線を画した感じ。(でも、いつも窮地に陥ったサンをドギムが助ける展開なのは否めない)

ここ数年、韓国では時代劇はフュージョン時代劇しかヒットしてなかったけどこれがヒットできたのは、登場人物たちの「自分の手に入れたいもの」を誰よりも自覚していた姿が現代の私たちに重なる部分があったからなのでは?と思ったり思わなかったり...

日本のレビューでは、なんでドギム受け入れないのって書いてる人多いけど、このドラマはラブストーリーではなくて「宮中という華やかな監獄の中に閉じ込められた女性たち」の物語だからそこを認識してるか否かで見方が変わっちゃうと思う。当時の側室は家族含め、毒殺など非業の死を遂げているので断っていたそう。あと原作よりもサンがロマンチストだからドギムが意固地に見えるかも。

彼女が最期になぜ "다음 생에선 알아보시더라도 모른 척 옷깃만 스치고 지나가소서." と言ったのか, そこにこの物語のすべてがあると思う。

9話の女性たちが誘拐されてる云々は解決したのか, 16話と17話の間に何があったのかが気になるので監督版を購入してすべて見てから☆5つけます。
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