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ムーンナイトのkirioのレビュー・感想・評価

ムーンナイト(2022年製作のドラマ)
3.3
オカルト×遺跡×サイコホラーでスーパーヒーロー
好きな要素ばかりなのだが、引き立てられるものはほとんどなかった
なんならダーティヒーローとハード・アクションに寄せて良かったのに

基本的には「レイダース」をベースにしつつ、闇を抱える主人公と神々の世界を行き来する本作
全体的に脚本も散漫で、各要素の線引きはかなり弱かった
敵、ヒロイン、主人公含めて、あまり筋の通ったキャラがいないのも弱点だ
特に序盤のスティーブからマークへ、精神分裂の下りは、ちょっと勿体ぶった感じがした
正直、あまり主演のキャスティングももう少し若い人でも良かったのではとも
(ポーダメロンの時ほうが精悍だった)

遺跡の探堀に関しても、あらすじ上では大掛かりなトレジャーハントになっているが、どうしても画面の印象は弱い(流石に予算的なこともあるのだろう)

アクションに関しては、ドラマシリーズの平均値
連続ものなのもあってか、みんなかなり削られてる感じ
予定調和とはいえ、ラストバトルの締めもすっ飛ばされたし…

救いはヒーローのコスチュームとファイトスタイルがカッコいい
もとよりコミック版も他のヒーローと比べてデザイン性が高く、そこで救われた
また本作では、舞台のエジプトに絡めてミイラ男風味のアレンジが加えられているのが良い

またムーンナイトを含め、エジプト9柱神の使いとなる「化身」が現代に潜伏している設定も良かったのに

ワクワクがない

やはりMCUもフェース4に入って、少し中だるみの期間に入っているのかもしれない
まぁ、「エンドゲーム」「ワンダビジョン」「ホークアイ」「ノーウェイホーム」と脚本のグレードが高い作品を連発できたこと自体がマーベラスだ


STORY
国立博物館の冴えない従業員スティーヴン・グラントは睡眠障害に悩まされていた。
ある日、見覚えのない場所で目覚めた彼は、手にした金のスカラベのために謎の集団に追われる。更には鏡に映るもう1人の自分(マーク・スペクター)が自分に語りかけてきた。マークに意識を委ねることで、卓越した戦闘スキルを発揮するスティーブ。やがて彼は、マークとその敵が魔の力を得たものだと知る。
マークとスティーブは、エジプトの月の神コンスとの契約の下、その化身ムーンナイトとして巨大な悪に立ち向かうのだった。
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