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SPEC〜警視庁公安部公安第五課 未詳事件特別対策係事件簿〜のQのレビュー・感想・評価

4.3
10年経ってからまた見ると当時とは違った目で見れる。

作品ごと単体で見る癖があっが、当麻が何度も「トリックが大事」と言っているように、TRICKを制作した過去があるからSPECを制作できたんだろうな。ケイゾクの続編らしいし、そちらも見たい。

何か強い喪失があって、その思いに応じてスペックが芽生えるという設定、とてもよかった。それぞれの人物が戦っているのは、他人のようでいて自分の中にもある弱さだったりする。一番の大敵は記憶、というのがよい。人は受け入れがたい過去を自分に都合がいいように書き換えて、他人のせいにしたりする。その伏線が念動力のスペックのエピソードでも描かれている。

当麻が命懸けで追っていたニノマエは、死んだと思っていた、スペックが芽生えるほどめちゃくちゃ会いたいと思っていた弟というのも最高。ニノマエのことは双子のパラドックスとして伏線が貼られている。バラバラに見えて全部つながっている。面白い。

主人公の当麻があれだけの自由人だと、相棒は瀬文みたいな規律できちきちの人の方がいいんだな。バランスが取れている。
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