ヒカル

セヴェランスのヒカルのレビュー・感想・評価

セヴェランス(2022年製作のドラマ)
4.5
誰も観てないAppleTv+でファウンデーションが面白かったので他のドラマを漁ってみると、信頼するユーチューバーの方が本作を2022年ドラマの年間5位にあげていたので前情報0で視聴。

まだ、シーズン1のみしか放映されてませんが、シーズン1のラストは驚き、緊張感、カタルシスの詰まった最高のエピソードであり、シーズン1だけでも充分に観る価値は有りました。本作は一発アイデア設定のドラマでネタバレは面白さを著しく損ねるので何も知らずに観る方が○です。(有名どころはおじいさんになったクリストファー・ウォーケン また、監督としてベン・スティラーが参加されてます。)ちなみにロッテントマトの評価では批評家97% オーディエンス84%と高評価で私もオススメいたします。


以下はけっこうなネタバレですので、アップル製品を買うことが多いなど無料視聴しやすい環境の方は観る可能性が5%でもあれば読まないでください。(私はxboxの100円ゲームパスのオマケで観ました。)












本作の一発アイデア設定はよく出来てるのですが、外科手術(セヴェランス手術)により全く記憶を共有しない2つの人格を1人の人間に与え、それを切り替えることにより仕事などの嫌な事のみを裏人格(作中ではインニィ)に押し付けて、表人格(作中ではアウティ)は家族との日常生活などのしたいことのみをするという一人南北問題みたいなお話です。

勿論裏人格が満足する訳は無いので、表人格と裏人格間のビデオメッセージでのやり取りなどで裏人格を宥めようするなどしますが、破綻に向かって進んで行くストーリーとなります。大体のキャラが裏人格側のみでの描写が進むので、アバターでナヴィ族を応援してしまった時と同様に視聴者は裏人格側に感情移入させられます。

世界観、劇伴、シナリオ、セット、美術、演技全てがハイレベルな本作はロストのように迷走していくか傑作となるかまだ未定ですが、傑作になる事を願って追って行きたいです。(シーズン2の撮影が2022年10月から始まってるのでシーズン2は間もなくかと思います。)
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