このレビューはネタバレを含みます
ベルリンでのトルコ系ヤクザとネオナチの衝突を描く。
主人公は腕の良い警察官だがギャンブル癖があり、金に困って職権濫用し、犯罪行為までも行い、また不倫もするなど、モラルの欠如した男。また、弟がネオナチ幹部という問題も抱えている。
主人公とタッグを組むトルコ系ドイツ人の警察官はそれに対し、まっとうに職務をこなす誠実な人物。ゲイであることをオープンにしていて、職場でも人望がある。
この二人がどのように協力または衝突して、事件を解決していくのかという警察サスペンスもの。
最初の3話くらいまではスピード感もあるし面白かったが、途中から失速。
ただし、ベルリンで増加する移民や外国系ドイツ人に対する、ネオナチによる過激なヘイト活動や、移民との衝突・摩擦、それにより加熱する世論といった背景はよく描かれている。もちろんフィクションではあるが、現実にも程度は違えど摩擦やヘイトは起こっているはずなので、そういう意味で勉強になった。
また、外国人や移民、ゲイに対するヘイトに関し、どう言ったドイツ語が使われているのかという意味でも勉強になった。
