このレビューはネタバレを含みます
孤児院で育つ女の子がその天才的な才能で、世界的なチェスプレイヤーに育つ様を描く。
時代設定は冷戦下。
孤児院で育つ主人公ベスが、警備員のおじさんの地下オフィスで偶然チェスを目にし、無愛想なおじさんに何とかしてチェスを教えてくれと頼み込む。ベスの才能に気づき驚いたおじさんは、チェスを鍛えてくれて、ベスはチェスにのめり込んでいく。この二人の信頼関係が築かれていく描写はとても良かった。
また、特に1-2話で、女性であるが故に対戦相手の男性達になめられ、そいつらを簡単にひねりつぶしていく様は見ていて爽快だった。
後半に向けて、それまで才能とひらめきだけで勝ち進んでいたベスが伸び悩み、薬に溺れながらも、友人達の協力によってそれを克服し、勉強と努力でさらに一皮剥けて強くなっていく。
最後ボロボロになって、大事なロシアでの試合に出るためのお金が足りないとなった際に、最終的に助けてくれたのが孤児院からの女友達(悪友)で、彼女がロースクールに入るために貯めていたお金を貸し与えてまでサポートしてくれて、「勝って返せばいいから」と言ってくれたシーンは本当に胸熱だった。
男性陣との恋愛模様は別にあんまりなくてもいいかなと思ったが、最後どうにもならない時に助けてくれるのはやっぱり女友達だよね！っていうところがよかった…！
