ノラネコの呑んで観るシネマ

舞妓さんちのまかないさんのノラネコの呑んで観るシネマのレビュー・感想・評価

舞妓さんちのまかないさん(2022年製作のドラマ)
4.5
Netflix。
9話まで完走。
優しい人たちの、優しいドラマだった。
総監督の是枝裕和のフィルモグラフィでは、「海街diary」に連なる系譜。
海街では血の繋がらない妹を引き取った三姉妹が、だんだんと四姉妹になってゆく。
こちでは京都の屋形にやって来た田舎娘二人が、先輩舞妓さんや女将さんたちと、擬似家族になってゆく。
相変わらず是枝監督は、少女を実に魅力的に撮る。
舞妓失格になった森七菜演じるキヨを、早々にまかないさんという狂言回しのポジションに置き、あとは彼女と美味しいごはんを軸にして、屋形に関わる人たちの群像劇とする。
そこら辺の中学生にしか見えない森七菜の個性を生かしつつ、舞妓として才能を開花させてゆく、同郷のすみれとのコントラストも良かった。
すみれを演じる出口夏希も、透明感のある美少女で強いインパクトを残す。
このドラマを観ている間は、ライフログ計のストレス数値が「リラックス」状態になるのも納得。
まあ実際には、もっと厳しい世界だと思うけど。
しかし、なぜ橋本愛の百子ねえさんはホラーマニア?しかもロメロ推しw
この人たちの物語をもっと観ていたいので、続編を期待したい。