このレビューはネタバレを含みます
こんなに静かな韓ドラは初めて、というくらい長回しや無言シーンが多く、離脱しそうになるのを耐えながら最後まで一気に観た。
このドラマの台詞にはたくさんの名言が散りばめられていて、日本でいうと野木亜紀子や坂元裕二あたりかな。
笑い要素が少ないところは是枝裕和な感じ。
片田舎で老いた父母と暮らしながら都会へ働きに出掛ける3兄妹たち。結婚せず今を生きる壮年層の思い通りにはいかない現実への不満と不安が、フィクションでありつつも生きづらさがリアルなものとして感じられる作品だった。
主役はミジョンとクさんな訳だけど、本当のメインは間違いなくチャンヒと私は思う。
主役にもなれない、主役のそばにいるだけの人物。辛いことやりきれないことを沢山経験しても大きな幸せを勝ち取ることはできない。
そんなチャンヒをずっと見ていたからこそ、講習会場を間違えてそこがおくりびとの資格取得のための会場だったことにフッと笑う場面はこのドラマで一番好きなシーンになった。
そういうことだったんだ、今までのことは無駄じゃなかったんだと。自分の行くべき道と、今まで生きてきた自分の時間や選択をやっとやっと受け入れた瞬間だった。グッときたなぁ。。
少しずつでも自分を受け入れて、解放していかないとね。
あとチャンヒはこのドラマで数少ない笑えるシーン担当だったので癒やしでもあった笑
どうでもいいけど、クさんが秘密の森のチョスンウだとずっと思ってた!笑
特にスーツ姿!似過ぎじゃないか?!