れいん

ナンバMG5のれいんのレビュー・感想・評価

ナンバMG5(2022年製作のドラマ)
3.5
娘が観たいと言うので付き合って観ていました。めっちゃ気乗りしなかったけど気づいたら楽しみに観ていました。
ヤンキーものはもう飽き飽きだなぁっていう気持ちでしたが、ヤンキーの自分と普通でありたい自分との葛藤が見ていて共感したり泣けたりでとても良かったです。最初から最後まであり得ないと思ったこと、親にウソをついて他の学校に通うのは無理があるだろうと思ったことです。入学式や学費の引き落とし願書やその他諸々で親がその事を知らないなんてかなり難しいです。でも、それじゃ物語が進まないので仕方ないことも分かりますが。
とても好ましいなと思ったのは、難破家族がとても仲が良くていつも楽しそうなところです。仲が良いのですが、剛の嘘がバレたときはもう気持ちが抑えきれないくらい怒りがこみあげました。剛の気持ちも分からずに責めるのはやめてほしいなと。家族の気持ちもとっても分かるのですが。だからこそお互いに認めて応援してくれるシーンは目頭が熱くなりました。鈴木紗理奈さんと満島さんの演技が下手ではないのですがしつこくてちょっと苦手でした。 剛の学校での立ち位置。生徒がみんな慕っているのが分かって青春て良いなぁと思ったことです。クラスでも部活でも友達達とワイワイしているのがとっても良かったです。私の青春時代と違い分け隔てなくて、みんなが思いやる気持ちや信じる気持ちがちゃんとあるのが羨ましかったです。 伍代と大丸の友情。最初は敵対してたり学校も違うのに、親友と呼べるくらいの絆を深めた仲の良さ。仲が良いんだなぁと垣間見えてとっても良かったです。アドリブかな?って感じるくらいのやりとりに笑ってしまうのも何回かありました。伍代の家に居候していた、剛「メシ!」伍代「メシぃ!??」ってのと大丸に対して「このモジモジゴリラが!」っていうのがとっても好きでした。ラーメン屋のシーンも大好きです。「伍代ペイペイで!」「そんなんねーよ!」ってのも笑ったな~
森川葵さんの演技ってあまり見たこと無かったんですが、生意気で可愛いなってのとちょっとあざとくてイラつくなと素晴らしかったですね。可愛い女子高校生の演技が良かったです。最初はこの感じで最後まで行くのか……ってちょっとうんざり気味になりそうだったんですが物語の中盤から後半にかけては存在が薄くて、そういやいたなくらいになっていたのでワンクールドラマで高校三年間をぎゅっとまとめたことが逆にすごいなと。かなりのスピード感なのに駆け抜けたことがとても爽やかでした。
間宮さんも風珠くんもそんなに注目していなかったのですが、二人ともめちゃくちゃかっこ良くて大好きになりました。間宮さんの優しさの中に強さもあって、アクションがとってもかっこ良かったです!体とか細いのに殴り合うとことか見応えがありました。妹の吟ちゃんへの接し方が優しくて本当に大切にしているんだなってのが良かったです。五代を演じている風珠くんはひたすらかっこよかった。いちいちオシャレで隙がなくてクールで好きです!
私的に残ったシーン
①市松のアタマとの対マン。アタマの役者さん、ただ者じゃない雰囲気すごかった。それをさらっといなす剛がかっこよかったし、アクションがすごかった
②剛がパトカーに乗り込むところ。間宮くんの表情が切ない。雨の中、警察に頭を押さえ込まれて乗るのをよくドラマで見るけど本当にこうなんだろうな
③車で拐われていった吟ちゃん達を助けに行くところ。素直にかっこ良かった
④松の声の津田さんが登場したところ。普通にかっこいい!(知ってるけど)
⑤嘘がバレて家族で言い合い責め合いをしてしまう涙のシーン。胸が張り裂けそうでした。特に怒っている母ちゃんを必死に止める吟ちゃんは辛そうで……「こんな家に生んでくれて迷惑なんだよ!」って特攻服を投げ捨てる剛にも胸がつまりそうでした。

飼い犬の松もすっごく可愛いし、美術部の元部長、副部長も面白くて憎めないですし登場キャラがとにかくみんな魅力的で個性的で飽きないし愛おしいです!元気ないとき観るとちょっと元気出そう、そんなドラマです。
校長先生、もっと嫌がらせしてくるかと思ったらアッサリでそこはびっくりしました。
コロナがすごくてドラマが一週トークや振替になったりした回もあったのですが、キャストの方々の雰囲気や話していることも見ていて良い雰囲気なんだなと感じました。役じゃないときって本当に役ではなくその人自身なので(当たり前だが)、演技ってすげぇな!と思いました。
観終わるのに6ヶ月以上かかってしまった。原作読みたいです。
れいん

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