てれ

成化十四年 〜都に咲く秘密〜のてれのレビュー・感想・評価

成化十四年 〜都に咲く秘密〜(2020年製作のドラマ)
5.0
感想放置してたのでそろそろ投稿。

初めて観た中国ドラマにして大好きだと思えた作品。
とにかくストーリーと世界観が好き。中国の歴史については初心者なのでまだ把握できてない文化があるかもしれないが、活気ある明時代の下町とオイラトの市場、伝統的な中国料理、荘厳な紫禁城の宮廷などそれぞれのシーンに奥深さを感じる。また、唐泛と隋州を中心に周りの人達の人生も描かれていてまるで群像劇のような濃さが素晴らしい。とにかく全てのキャラクターの心情が色鮮やかだ。

唐泛と隋州の関係について、原作ではBLとのことだがドラマでは和らげられている。私はむしろそれで良かったと思う。何故なら、唐泛と隋州、そして侍女の冬児が家族のようになっていくところが好きだから。血の繋がりがないからこそ、一緒に食卓を囲む彼らの関係は特別で、その温かさに家族愛を感じた。
また、唐泛&隋州は最初はオイラト人のドゥルラ&ウユンプラガと仲が良くなかったけれど、やがて信頼が生まれていくところも好き。

印象が最も変わったキャラは汪植。第一印象は、艶麗な顔に残酷な気性を秘めた、陛下絶対服従の切れ者宦官だったが話が進むにつれて、物乞いの孤児達を密かに世話する優しい面や、唐泛と隋州への思いが信頼から信用になっていくところに惹き付けられた。本当に魅力的なキャラ。

コメディ部分もあるしほのぼのするシーンもあるけど、思い返すと4話に一回くらいのペースで号泣していた。26話での父の息子愛がもう切なすぎたし、40話では誰からも理解されなかった2人の愛に苦しくなった。そして隋州が初めて声をあげて泣いたシーン。やっと彼が感情を溢れさせることができたから。

ジャッキーがプロデューサーなので隋州が17話くらいで木人使ってて湧いた。ありがとう成龍リスペクト。
てれ

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