#4
「五節の舞」で舞ったことで、三郎が道長で母を殺した道兼の弟であることが判明する話だった。
道長が毎熊さんに「そういうことは散楽の中だけで言え」とピシリと言うシーンがカッコイイ。怖い雰囲気を本多力がマネをしてトーンを和らげる。こういう塩梅が大石さんのスゴイところ。
まひろと柄本佑と佐々木蔵之介が登場するシーンで、蔵之介が佑を制しているのがグッとくる。どちらの恋も進展せず、やきもきする。
#3
市井の散楽で道長とまひろが出会って始まり、散楽で出会って終わる。散楽サンドイッチの第3話は一言で表すと…まひろが和歌の会で倫子と出会う話だった。
外出したい気持ちにつけ込まれたまひろが足を踏み入れた和歌の会、女性達が倫子と「は~い」と笑顔で話している…これはどうとったらよいのだろうか?笑顔が逆にちょっと怖かった。
帰宅後、倫子のことを父親に尋ねられて「スパイとして和歌の会で倫子の様子を偵察させらている」と察した吉高さんの表情にぐっときた。
ラブストーリーとしての見どころは、散楽で出会うまひろと道長のラストシーン。まひろは道長に会えたらいいな、と出かける。対角線上にお互いを発見して駆け寄るが…散楽師の面が取れて毎熊さんだったことに気付いたことでまた恋愛に発展しない。このもどかしさが大石マジック!
#2
連ドラにとって1話は特別だから比べてはいけないのだけど…
1話の方が面白かった。
1話のようにドラマチックな場面がなかったんだよねぇ。2話の意義は、これからの展開に必要な伏線なんだろう。
伏線その1
まひろの後の夫である藤原宣孝(佐々木蔵之介)に
「宣孝様にかわいいと思ってもらおうとは思っておりませぬ」
という、恋愛逆フラグが立った。
このシーンの佐々木蔵之介はかっこよかったなぁ~。
母親を殺した道兼について尋ねるまひろに「忘れろ」とピシリ!怖い顔もカッコイイ。
伏線その2
藤原詮子(吉田羊)が天皇に、東三条殿に帰ると宣言するものの、皇子は置いて行けば文句はないと言われる。
吉田羊が天皇の気持ちを振向かせようと文を送るのに、天皇は汚らわしいと一喝する。レス夫婦の妻がかわいい下着を買ったり、誘ったりした時「女のくせに…」っていう昔の男みたい。ま、本当に昔の男なんだけど 笑
伏線その3
兼家が道兼に帝に薬を盛れと命令する。
第1話に続き、道兼の兼家への尊敬というか愛されたいと求める気持ちがうまく表現されていた。
道兼はヤバいやつなんだけど、親に求めても満たされない想いや天真爛漫な弟(道家)への嫉妬心は共感してしまう。
伏線その4
3の結果花山天皇が即位しそうになっている。花山天皇はまひろの父を式部丞にすることで、紫式部が誕生するので…いよいよという感じか。
花山天皇の「見ているところは見てるんだ」というセリフがグッときた。痴れ者っぽいシーンとの対比がうまいなぁと思った。
伏線その5
このドラマ最大の道長と紫式部の再開…そして燃えつつある想い。
代筆業をしているまひろが、客に「うそはバレる」と諭す。そのシーンと道長の顔のカットバックがよい。道長も、まひろを思い出して弓が手に付かない…今回の一番キュンポイントはここだ。
おまけー柄本佑の上半身裸が2回目も見られただけで、第2回を見て良かった。
#1
唸りました…
大石静さんが何かのインタビューで「平安時代の歴史は明らかになっていない部分も多いから」と仰っていた意味が分かった。
(ここからネタバレ)
病死と言われているまひろの母を「病死と言われていること」にして道長の兄道兼が殺害したことにするとは…まひろと道長の恋は鈍い血のようにある意味深みが増すに違いない。
「恋する母たち」に引き続いてヤバい奴(道兼)をやってるのが玉置玲央さん。この2本のドラマで玉置玲央自身がヤバい奴に見えてしまう。(褒め言葉)
一話の前半はまったりしてて、大好きな大石静さんでもやっぱり大河は大河か…と思っていたが大間違いだった。見終わった直後に2回目を視聴すると、前半も意味が分かって面白く見られた。