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光る君へのCureTochanのレビュー・感想・評価

光る君へ(2024年製作のドラマ)
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いつも知らない間に一話が終わっている大河ドラマ。吉高ちゃんは私も、次女も大好きだし、源氏物語そのものは難しすぎて入試には出ないが、歴史の勉強にはなる。しかし夕食時のリビングで家族揃ってNHK+を再生してみたら、いろいろしょぼすぎて15分が限界だった(反田さんのピアノは聴いた)。まず今回の大河はファンタジーに近い平安時代の話なんだから、映像美を期待したのだが残念。昨年からこっち、あんなに「LED仮装背景」を無理して使わなくていいし、そのことを誰も言い出せない現場に問題があると思う。主人公が江戸城に閉じ込められていた「篤姫」のほうが、なんなら広々していた。吉高ちゃんも出ていたはずだ。フレーミングの基本がなってたし、光の回り方も、空間を感じさせるカメラの動きも効果的だった(それでも堺雅人さまが死ぬまでしか観てないけど・・)。思いつきだけど、「テラスハウス」のカメラさんとかに頼んだらどうだろう。

あとは言葉遣いが完全に現代語なのも変で、せめて話すスピードをゆっくり目に変えるなりしてほしい(ほんの60-70年前でも、ゆりやんの昭和の映画女優ってネタもあるぐらいだ。ハリー・ポッターだってヴィクトリア時代の時代劇ぽく、会話はゆったりしている)。役者たちもどう時代感を出すのか、当惑してる感じがした。視聴率は冒頭からだんだん下がったに違いない。

日本の漫画アニメは、編集者が厳しいクオリティコントロールをしてるから下手な漫画家でも売れるという構図があるのに、大河ドラマの脚本は一人で、ちゃんと監修されてない。全員が無能ってことはないはずなのにおかしい。
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