切ない恋を描く大河ドラマ。
平安中期、京に生を受けた少女まひろ、のちの紫式部。政治的な立場の低い父・藤原為時の子として生まれ、母・ちやはとつつましい暮らしをしている。ある日まひろは、三郎という少年と出会い、互いに素性を隠しながらも打ち解けあう。この出会いから二人の激動の運命の物語が始まる…という話。
『平清盛』以来の平安時代を舞台にした大河ドラマ。道長とまひろの恋を核とした物語で、大河ドラマで恋愛を前面に出した作品は見たことがなかったので毎週興味深く見れた。日本史教科書の知識ぐらいしか持ち合わせていない藤原道長時代の歴史について知れたのも嬉しい。
藤原道長について、今までは強欲な権力者という認識だったけど、もしかしたら意外とちゃんとした政治家だったのかもしれない。藤原道長という人物についてもっと知りたくなった。
清少納言と紫式部についても仲悪い印象だったけど、実は今作みたいに親交を深めていたかもしれないと想像してみるのも楽しい。
好きなキャラクターは胡散臭いけどめっちゃ有能な安倍晴明、刀伊の入寇で大活躍の藤原隆家、常に真っ当な政治家だった藤原実資の3人。3人とも役者が見事だった。
他にも伊周役・三浦翔平の狂気を感じる演技や一条天皇役・塩野瑛久の凛とした演技、彰子役・見上愛の演技も素晴らしかった。
物語の終盤で戦乱の時代の到来を予感。この時代の続きをいつか大河ドラマで描いてほしい。(例えば白河法皇主演とかどうでしょうか)。
個人的に今まで見てきた大河の中で3番目に面白かった(1番は『鎌倉殿の13人』.2番は『麒麟がくる』)。次の横浜流星の作品にも期待。