もっとコメディよりかと思ってたらガッツリとサスペンスでスリラーでもあり青春ジュブナイル。
コメディ部分に関してはキャラクター同士の掛け合いとかウェンズデーのキャラクター性そのものから来る周りの反応によるシュールな間とか、基本話しはシリアスで合間に笑いがくる、作りとしては『パタリロ』や『エロイカより愛をこめて』みたいなスラップスティックコメディ。
『アダムス・ファミリー』の世界設定をあくまでも背景にして其れが上手くいってる。
〈のけ者〉と称される妖怪・精霊・神話上の怪物が現実に存在して人類と共存してる架空世界で互いに差別や対立があるという構図。
そしてそんな〈のけ者〉の学校で起きる殺人事件て言わばハリーポッターみたいなファンタジー世界でエラリー・クイーンのミステリーをやってしまう。
連続殺人鬼の〈怪物〉の正体はあの人とミスリードさせてあの人というのは予想出来たけど真の黒幕については本当に最終回近くで明らかになるのがミステリーとしても見事だと思う。
そしてウェンズデーが探偵となって事件を鮮やかに解決…とみせてウェンズデーは意外とポンコツなのが可愛い。
『X-Menニューミュータンツ』は本当はこういうのが見たかったんだとも思った。
