おりん

ウ・ヨンウ弁護士は天才肌のおりんのレビュー・感想・評価

ウ・ヨンウ弁護士は天才肌(2022年製作のドラマ)
4.0
ヨンウの生い立ち/弁護士としての成長、事件から裁判の流れ、被害者・加害者の心理描写が丁寧かつ分かりやすく、エンタメ作品としても上手く纏められていて面白かったです。その一方、ジュノとの恋愛パートがベタに進んでいくので、需要は感じられず。

自閉スペクトラム症描写は若干美化してる感は否めないけど、ヨンウ自身が努力して信頼を築いていったり、同じ自閉スペクトラム症でも特性が違う人物が出てきたり、ヨンウを育てる父親の苦悩や捨てた母親のことも描かれていたりするのが良かったです。

ヨンウの苦悩と成長、覚悟が徐々に見えてくる描写から、ヨンウを応援したいと思えました。あとは、ヨンウとは特性が違う人物の心情や対話が細かく描かれており、どう想いを汲み取っていくか関わっていくかを考えさせられましたね。

弁護士として一緒に奮闘していくミョンソクさんとスヨンが特にいいキャラしてましたね。ミョンソクさんは部下としてというより、1人の人間として接しており、個人のスキルを活かしながらも人柄を尊重していたように思います。スヨンも最初はヨンウと馴染めずにいたけど徐々に打ち解けていって、良き同志かつ友人になったのが印象的でした。

ヨンウとジュノの恋愛に関してはあまり入り込めず。ジュノは優しく包容力のある印象ではありましたが、大きく惹かれる点はなかったですね…。都合が良すぎるというか。ジュノがなぜそこまでヨンウが好きなのか、ヨンウを大切にしようと思えたかがもう少し伝わってくると良かったんですが。

お仕事ドラマとしてはなかなか見応えあるのに、そこにベタな恋愛が入ったことで個人的には凄くハマれるまでにはいきませんでした。でも、ヨンウが弁護士として奮闘し活躍する姿は素晴らしく、法廷シーンも緊張感が感じられて良かったです。
おりん

おりん