あさのひかり

ファナティコのあさのひかりのレビュー・感想・評価

ファナティコ(2022年製作のドラマ)
4.0
大好きなロレンソ・フェロが、本人と同じミュージシャンの役!ってことだからすごく楽しみで、私にしちゃ珍しく早々に観ちゃった。エンディングで音楽スタッフの名前に「kiddo toto」の名前が入ってる(この名前でラッパーやっててyoutubeにいっぱいMV上がってるから気になる方はぜひ)のもテンション上がった。歌声聴けるのものうれしい。

人気ミュージシャンのキメラがライブ中に死亡し、それを見ていたファンで見た目そっくりの貧しい青年ラザロがキメラになりすまして、彼の持っていたものを奪ってしまおうとするお話。

ごく普通の若者だったラザロが、うっかりキメラのポジションに収まった時の彼の変わりようよ。素朴な彼が人気者を演じてるうちに行動もそれっぽくなって全然別人みたいになっていく姿良かった。「永遠に僕のもの」の時同様、人を食ったような態度の演技相変わらず上手い。

テーマ的には、貧富の格差に対する皮肉だったり、富や名声だけが大事なものじゃない、ってことかな。そんなことに色々気付いてしまった上での、ラザロが下した結論の表現良かったな。ラザロ自身は何も言わないけど、彼の回想と行動と表情でめちゃくちゃ思いが伝わってきた。

演じたご本人は、キメラやキメラを演じてるラザロと違う、いかにもスターっぽくない普通っぽい所もあって、この番組のCMが街中のでっかいモニターに映ってる下で、誰にも気付かれず記念撮影やってる所ストーリー上げてた。こういう所が好きなんだ。
あさのひかり

あさのひかり