つい

エルピス—希望、あるいは災い—のついのレビュー・感想・評価

4.7
かなり面白かった!当たりだった国内ドラマ。
落ち目のテレビ局の女子アナウンサーと、なんとなくテレビ局に入社したスタッフが、冤罪かもしれないネタを掴んで、それを報道するかしないかというのを描いた「報道」をテーマにしたドラマ。この二人のバディものでしたね。

最初は「結局この二人が刑事さながら事件を解決するとかになっちゃうのかなー」なんて思ってたんですけど、現在のテレビ局にありそうな権力に忖度する報道姿勢を痛烈に批判するアプローチで描いてまして、とてもリアリティがありました。

で、ストーリーも地道な取材の様子を中心に「報道するまで」という視点をブレずに描いていて、決して変な事件解決モノやアクションに依存してないし、変なコメディ要素もないのも良かった。

そして、正義感が熱すぎない二人のジャーナリストとしての成長の様子も良く描かれてました。
なんというか最初から主役級の二人が「俺がこの事実を報道せず誰がする」みたいな熱い感じではないのが、なんというかリアリティありましたし、とてものめり込んで観れるポイントでもありました。

現代の報道を描いた良いドラマでした。
つい

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