冤罪をテーマに国家の腐敗を忖度なく描いた社会ドラマであり、大企業の負の部分を余すことなく描いたビジネスドラマであり、人がメンタルのバランスが取れずに壊れていくさまを長澤まさみと眞栄田郷敦が迫真の芝居で示した。
なにが悪かなにが正義かは紙一重だということを善玉菌と悪玉菌で示唆したり、いじめにあった友人を助けられなかったトラウマを持つお坊ちゃまが救いの行動に執着したり、拒食のアナウンサーが最後に牛丼大盛りを美味そうに食べるのをラストシーンにもってきたり、粋な演出と脚本進行で個人的には非常に大きなカタルシスを感じられた。
日本の連ドラ、ひいてはテレビぜんぜん希望あるよな、と思わせてくれた傑作だと思う。