静かに二転三転するストーリーで面白い。
岸本(前田郷敦)と浅川(長澤まさみ)の顔がどんどんと変わっていくのが、物語に深みを与えていた。
浅川恵那とて、立場が変われば急に保身に走る。
多くん人は信念ではなく、肩書や保身のために働いているのかもしれない。
ところで冤罪ってすごく怖いこと。明日は我が身だし、誰にだって起こること。
「上級国民」なるものがあるかは知らないけれど、権力みたいなものが社会の中で混ざると確実にこういうことは起きるっていうのは想像がつく。
でも社会が転覆するかもしれないから権力者は守ろうっていう考え方は、どう考えてもおかしい。
これまで誰かを裁いてきた人とて、自分のしていることが間違っているかもしれないっていう恐怖は誰にでもある。
でも、自分のしていることが間違っていると知っててそれでもなおやることってどんな気持ちなんだろうかと、急に不安になった。