馮美梅

アトムの童の馮美梅のレビュー・感想・評価

アトムの童(2022年製作のドラマ)
3.5
中盤まで若干もたついた感じや日曜劇場らしい展開だなぁとおもいつつ、最終的に1話としての摑みはOKだったのではと思います。

最初、主人公の那由他は一体何する人ぞ?という感じで、インターネットカフェでフィギュア作りかと思えば、自動車整備工場で車の整備したり、それは仕事なのか?

那由他は若い頃菅生隼人と緒方公哉の3人でゲーム作りをしていた。
夢を持ち、気の合う仲間同士でゲームを作る日々。

しかし2022年那由他は上記のような生活、どうやら自分たちが作ったゲームを興津晃彦という大手のIT起業家に奪われたみたいでそのことが原因で、3人はバラバラになり、那由他はゲーム製作から距離を置くようになった。

那由他のお気に入りは「アトム玩具」製のプラモデルやキャラクター商品。しかし、そのアトム玩具は今、会社経営の存亡の危機を迎えていた。子供心を持ち続ける社長、そのせいで奥さんは家を出て、娘もそんな父親に嫌悪感を抱いているが、ある夜、アトム玩具の社屋が火事で全焼してしまう。

この同時期に興津がアトム玩具のある特許が欲しいために合併話を持ち掛ける。美味しい話だとアトム玩具の娘の海は思うが、父も古参の社員たちも頑として反対。

父が脳梗塞で倒れ、しかし父の思いを知り、一念発起して海はアトム玩具の社長になると宣言。しかし今のままでは設備など膨大に資金がかかるため、業態を変えゲームを作って起死回生を図ろうと自分の好きなゲームを作っているジョン・ドゥとコンタクトを試みる。

目の前に当事者である那由多がいるのに彼も名乗らないし…
しかし、彼女の本気度、そして社長のおもちゃにかける熱意、何より、自分が大好きなアトム玩具の存亡もあり、ついに重い子をしを上げる那由他。

そこへ、興津がやってくる。なんとしてもアトム玩具の持つ特許が欲しい、那由他もやって来てさぁこれからどうなる?

そして、同じ仲間だった隼人は興津と手を組むみたいだけど、一体何を考えているのかどうしてそうなったのか、そして公哉はなぜ死んだのか、アトム玩具の復興と那由他たちと興津の関係色々興味深いです。
馮美梅

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